兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです【ガレージ トライシクル】

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マッハ&KHの都市伝説。

最近よく「混合にすると、クランクが焼き付きませんか?」という質問を受けます。

結論から申し上げて、それは全くの勘違いなんです・・・
何故なら、ことミドルマッハ系に限ぎって潤滑経路を見れば一目瞭然です。

これはKH400のクランケケースのオイルライン取付部です。
バンジョーボルトを介してクランクケースにオイルラインが付くので、何を隠そう私も20年くらい前までは、混合にするとクランクが焼き付くと言う都市伝説を信じ込んでいました(笑)
この「見た目」故、クランクにオイルが廻ってからシリンダーに行っている物と思い込んでいたんですね・・・
「混合にすると、クランクにオイルが廻らなくなり、焼き付く」と言う都市伝説が生まれたのも不思議ではありません。

ところが、このバンジョー取付け部分をよ~く見てみると、なんとクランクには行っていません!
パーツクリーナーを吹き付けても、ケース内には漏れず、シリンダー向かう穴にしか流れません。

オイルポンプより圧送されたオイルの流れは矢印の通りにしか流れないんです・・・

そしてケースに入ったオイルはシリンダーへ向かい、シリンダーに設けられた穴を通って吸気ポートへと向かいます。

そして、吸気ポートに設けられたこの矢印の穴より混合気と混じりエンジン内部へと送られます。
この混合気との比率がノーマルでは20:1~25:1になるようにオイルポンプで調整されています。

そして、吸気ポートより入り、燃料と混合されたオイルは、一旦シリンダー内部を通り、一次圧縮により、やっとクランクを潤滑します。
そしてクランク室から掃気ポートを経て再度シリンダーを潤滑したあと燃焼され、排気ポートより煙となって排出されます。

全体的なオイルの流れは上の画像の矢印のような流れとなります。
だから、混合だろうが、分離給油だろうがオイル経路としては同じになるので、混合にするとクランクが焼き付くという話はKHによくある都市伝説の一つなんですね。

混合仕様にすると、混合ガソリンを作らないといけないという面倒は確かにありますが、混合にすることのメリットはそれを差し引いても有り余る、計り知れないメリットがあります。何より最新のエステルベースの100%化学合成油を50:1でだって使えるんですから・・・

混合化をためらっていた貴方・・・・目から鱗でしょ(笑)

KH400&250 520チェーンコンバートキット

お待たせ致しました。
待望のKH250&400用 520チェーンコンバートキットです。

今や100馬力超マシンですら520サイズチェーンの時代、40馬力にも満たないKH400、ナント純正採用チェーンは530という今や超オーバークォリティーな代物です・・・
この530(KH250は525サイズ)のチェーンを軽量かつ低フリクションな520チェーンにコンバートするキットです。
駆動系の軽量並びにフリクションロスの低減は、下手なエンジンチューンより効果があるかも?

大手スプロケットメーカーのXAM様にて造って頂きましたので、愛車に安心してご使用頂けます。
また、デザインや色にも拘り、純正の雰囲気を壊さないように配慮して頂きました。

フロントはスチール、リアは軽量なジュラルミン製です。専用ロックワッシャーとスペーサーもセットです。

お得で便利なDID製 VXリングチェーンセットもご用意しました。
純正のクリップジョイント式とは異なり、クリップの取り付け方向間違い並びに、安全性向上の観点から、カシメジョイントタイプとなっております。
取付けには必ず経験豊富なプロショップ様にて行って下さい。

KH400用(F14T R41T) / KH250用(F14T R48T) 各21500円(税込み23650円)





DID520 VXリングチェーンセット(スチールカラー)  各33000円(税込み36300円)





注文時にチェーンカラーをお知らせ下さいませ。(シルバー税込み1100円UP ゴールド税込み2200円

KH400 350SS用 SWP-V鋼 強化クラッチスプリング

かねてより、メーカー製造廃止だったKH400&350SS用のクラッチスプリング
92081-095相当を製作致しました。

今回も、フロントサススプリングと同様、スプリングメーカーの担当者様と入念な打ち合わせを行い、ノーマルのレートもしかりと測定した上でレートを決定しました。試行錯誤の上、ノーマルの10%~15%程度の〇〇kg(企業秘密)のレートで落ち着き、素材もヘタリを考慮し、SWP-V鋼にショットピーニング処理で万全を基します。
欠品部品のリプレスメントパーツとしてはもちろん、弊社のPWKキャブキットを装着して頂いているお客様への対作品としても安心してご使用頂けます。

気になるクラッチレバー操作は、ノーマルスプリングと同等の重さに仕上げておりますので長距離ツーリングも快適です。

*現在欠品中です。

一台分 5個 6500円(税込み7150円)


KH400 400SS 350SS用 強化クラッチスプリング

かねてより、メーカー製造廃止だったKH400&350SS用のクラッチスプリング
92081-095相当を製作致しました。

ご好評頂いておりますKH400用PWKキャブキットですが、 PWKキャブ+チャンバーでセッティングが決まると、スタート時にフロントが簡単に浮き上がる程パワーは上がります。
それ故、高速域でノーマルクラッチでは若干滑りが出てしまいます・・・なので滑りに対応した強化スプリングが必須です。 でも強化スプリングはどうしてもクラッチ操作が重くなる・・・ だから滑るギリギリの手前のスプリングが欲しかったんです。

 

 

クラッチとは、エンジンとミッションの間にあり、エンジンの動力を繋いだり切ったりする装置です。
下の画像にあるように、クラッチハウジングの中にミッションのインプットシャフトと繋がったハブがあり、 ハブとスチールプレートが繋がっていて、別でハウジングとディスクが繋がっています。
この二つがクラッチスプリングで押し付けられて、エンジンの力をミッションへと伝え、クラッチレバーを握ると、押し付けられていたディスクとプレートがプッシャーを介して切り離され動力の伝達が切れるという仕組みです。
よく「クラッチがすべる」というのは、たいていディスクの磨耗により、プレートとの摩擦抵抗がなくなり、押しつけても滑ってしまう事を言いますが、クラッチスプリングがヘタっても、ディスクを押し付ける力が弱くなり、クラッチが滑ってしまいます。

 

 

下の画像は、KH250とKH400のクラッチハブです。
一見、同じように見えますが、よく見るとハブの高さが違います。
KH250はクラッチディスクは6枚です。外観の見た目もそっくりなKH250とKH400、馬力もカタログ上10馬力しか変わりませんが、そこは排気量の差、トルクが全く違います。見た目とは裏腹に走りも250と400では雲泥の差があります。
その為、KH400はディスクとプレートが一枚ずつ多く、それを収納する為、ハブとハウジングが250と400では違っています。

 

 

ハウジングも容量を稼ぐ為、ギアの厚さが違います。また、ハウジングがクランクギアと干渉しないように、クランクピ二オンも薄くなっています。
それと、増大したパワーとトルクに対向する為、クラッチスプリングもKH400では専用のレートの高いスプリングが組み込まれています。ちなみに350SSはプレートこそ6枚ですが、スプリングはKH400と同じ品番のレートの高いスプリングが使われています。

 

 

 

ただ、クラッチスプリングという物は、必要にして十分なレートが必要で、強ければいいってもんでもありません。
80年代などでは、二輪に限らず、4輪の世界でもノーマルエンジンに、これ見よがしにバカでかいオイルクーラーを装着した恥ずかしい車両をよく見かけたもんです・・・結局オイルクーラーも、油温が上がりすぎるので、「仕方なく」つけたもんですが、クラッチも意味もなく強化すると重くなるだけで、別に速くなるもんでもないんです・・・ と言いながらも、実は私も自分のZでシングルクラッチで十分だったのに、あのマルチプレート独特の「ヒャラララララ~ン」って音に憧れ、意味も無くOS技研のツインプレートクラッチを入れ、ゼロヨンのスタート地点でやたらクラッチを切ってた記憶が(笑)

このようにKH400とKH250ではクラッチ廻りば別物なのにKH400用のクラッチスプリングはすでに製造廃止となっています。
KH250用はまだメーカーから出ます、反対にKH250用が欠品でも400用があるならまだなんとかなりますが、KH400用が欠品ではどうしようもありません。
信頼できる日本のアフターメーカー様よりKH400用で強化タイプのスプリングは出ているのですが、ただでさえKH250に比べ、決して軽いとは言えないクラッチが、強化スプリングによりレバー操作が一層重くなって、ロングツーリングではクラッチを握る手に支障が出そうです・・・ウチも今まで造ってくれてるだけでも有り難いと思い、強化タイプを使用していましたが、やはりクラッチ操作が重いとの声が多く、それならばと思い製作してみました。

 

 

今回も、フロントサススプリングと同様、スプリングメーカーの担当者様と入念な打ち合わせを行い、ノーマルのレートもしかりと測定した上でレートを決定し試作品を造りましたが、やはりノーマルに比べ「重く」なってしまいました・・・
再度レートを落とした試作品を製作し、私のKHで試運転を行います。
私のKHはPWKキャブやチャンバーその他もろもろにより、ノーマルとは比較にならない程パワーは出てているので、ノーマルのクラッチスプリングではクラッチが負け気味です。欠品部品のリプレスメントとしての役割はもちろん、弊社のPWKキャブキットを装着して頂いているお客様への対作品でもありますので、70馬力程度までは対応してもらわないと困ります・・・
試行錯誤の上、ノーマルの10%~15%程度の〇〇kg(企業秘密)のレートで落ち着き、素材もヘタリを考慮し、SWP-V鋼にショットピーニング処理で万全を基します。
嬉しい誤算だったのですが、素材の差なのか、バネ定数はノーマルより確実に高いはずなのですが、実際にクラッチレバーを握ってみると、気のせいかもしれませんがノーマルスプリングよりも軽く思える位に仕上がっています。この位なら、テフロンインナーのケーブルを使えば、長距離ツーリングも全く問題ありませんし、もちろん私のKHで最高速チャレンジの領域まで滑りは皆無でしたので、チューンアップされた車両でも安心してご使用頂けます。

 

一台分 5個 5800円(税込み6260円)


KH用 小物リプロパーツ。

ここん所、死ぬほど忙しく、なかなかブログ更新もままならない状態が続いています(涙)

なぜそんなに忙しくなるのか?いろいろ原因はありますが、やはり純正部品の欠品が一番重くのしかかってきます・・・
KHに限らず、旧車全般にいえる事ですが、一つだけでも部品がないと全てストップしてしまうんです・・・
エンジンなどバラした時、どう見ても再使用不可な部品であっても、新品部品が手に入らないなら、「見ぬふり」をしてそのまま組むか、いつ出てくるとも限らない中古部品をヤフオクなどで物色するしかありません(涙)

 

 

全ての物が作れればいいのですが、やはり個人に毛が生えたレベルの当店では限界も有ります・・・
先日も、かねてから欠品に悩んでいた、KH400用のクラッチスプリングの見積りが上がってきました。

「こんなもん、ほんまに売れるんかいな??ワシ以外、誰が買うねん・・・」

必ず毎回口から出てくる言葉です。
海外メーカーのリプロパーツでKH400用の強化スプリングはすでにあるのは知っているんですが、いかんせん固すぎるきらいがあり、クラッチ操作が重くなってしまうのは困ります。

 

 

地元の先輩が中国と貿易を昔からしていて「そんなもんやったら浙江省で、なんぼでも安くで作ってくれるど~」
と言ってくれるのですが、保守的な私はやはりメイドインジャパンと対面商談に拘ります。
何でもネットで検索でき、簡単に物が買える昨今ですが、素材に始まり、バネレートの設定とか、こと細かく対応してくれ、納得のいく物ができるのは、やはり直接対面する事に尽きると信じて疑いません。
でも悲しいかな、やはり生産ロットと言う壁はどうしょうもありません・・・
今回もとりあえず20台分からスタートなので、コストは割高になるという負のスパイラルに陥ります(涙)
今回、PWKキャブ装着により、ノーマルのクラッチでは滑ってしまうという嬉しい?悲鳴ですが、むやみにレートを上げると圧着力は上がりますが、クラッチ操作が重くなってしまいます・・・
仕様に関して、担当者の方と綿密に打ち合わせます。ノーマルバネレートの測定はもちろん、ヘタリ試験や素材に至るまで、納得がいくまでメイク&トライを繰り返します。
某、大手バイクメーカーにも納入実績のあるメーカーさんなのに、当店のように風が吹いたら飛んでしまいそうな弱小店舗と取引きして頂ける事に本当に感謝しています。

 

 

このS1,S2用のタンデムステップカラーですが、もちろんメーカ製造廃止部品です。
KH400などに採用されているラバーブッシュ支持なら、今でも部品は出ますが、やはり目立つ部分だけになんとかしたくなります。
ヤフオクでたまに出ますが、みなさん流石によく知っておられ、競り合いになります。

 

 

この程度のカラーなら、材質に拘らなければそう難しいものではありません。
2017系ジュラルミンを削り出します。鉄で造ると、鍍金をかけないと速攻サビます、
ジュラルミンとて本来、耐食性を上げる為にアルマイト処理に出しますが、今回は早く汚くなって欲しい?という意味不明の理由の為(笑)あえて未処理のままにします。

 

 

旋盤で無垢棒から削り出します。ウチも汎用旋盤欲しい!!

 

 

ええ感じに仕上がってますね。 さすがに重さがマッタク違います(笑)
この部品も量産しようか悩み中です。

 

 

どこぞのユーチューバーさんも割っていましたが(笑)本当によく割れる?スイングアームブッシュも製作しました。

 

 

ちなみにZ650ザッパーと共通部品なんです。
ザッパーオーナーの方も買うてくれへんかな・・・

 

 

重要保安部品なので、どうしようか思案中のキャリパーピストン。
重要保安部品だからこそ、こんなサビサビのまま使うのは危険なんです・・・
製造物責任とやらで市販化は悩み所なんです。

でもできる限り欠品部品については頑張って造れるものから発売していくつもりです。
なぜなら、たった一つの部品で作業が止まるのはもうゴメンこうむりたいですから・・・

KH400 520チェーンコンバートキット

最近忙しすぎて新たなパーツ開発に時間が取れません・・・
そんな中、かねてから構想中というか、すでに私のKH400には5年以上前から装着している530から520チェーンへコンバートするキットについてのお話です。

 

 

今や100馬力クラスのスーパーマシンですら520チェーンを標準採用していますので今更、安全性がどうとかいうレベルではないのは火を見るより明らかです。
当時のチェーンは素材も悪かったとはいえ、たった38馬力しかないKH400に、純正は530サイズという、リッターバイククラスであろうチェーンが採用されているんです・・・

 

 

手前が520奥が530サイズのチェーンです。
こうやって並べると物凄い差ですね・・・

 

 

スプロケットの厚みの差も歴然です。
これだけ厚みに差がある530と520ですが、昔に比べ格段に性能が向上した最近のチェーン、流石に530チェーンではオーバークォリティーどころか、フリクションロスが大き過ぎます・・・
実際520にサイズダウンして車体を押すだけで、フリクションの違いを体感できる位ですから!
なまじっかエンジンのパワーアップに無心するより、非力なミドルクラスではこちらの方が効果テキメンです。

要はエンジンをチューンする前に「お前がやせた方がよっぽど効果があるやんけ!」って話ですね(爆)

 

 

では何故、未だ市販化に踏み切れないのかというと、フロントスプロケットの取付け方法に一抹の不安がありました。
もし、スプロケットナットが緩んだら大事故になる可能性があります・・・
私のKHには他車のスプロケを流用しているので、元々のクローワッシャーが使えず、ネジロック剤+Uナットという特殊な緩み止め機能のあるナットで固定しています。
でもこれで実際5年以上乗っているので、プライベーターレベルならまず問題ありません、が命に係わる部分だけにもう少し安全性の担保が必要かな・・・と思い発売には至りませんでした。

 

 

フロントスプロケットに関し、固定方法や寸法の帳尻合わせなどなど、試行錯誤しました。
画像にあるようにアウトプットシャフトのスプラインに合うようなスペーサを造ってチェーンラインを合わせたりしましたが、やはり素材の問題や強度の問題からして、一体の方が安全の担保はしやすいので却下。

 

 

スプロケットナットの緩み止め対策として思い浮かんだのが、上の画像の大阪が誇る「絶対緩まないナット!」ハードロック工業様のロックナットです。
取り寄せてみて驚きましたが、なるほどこれなら緩まんな!と感心するも、厚みがありすぎでダブルナット部がかかりません・・・
ヘビーすぎる大きさは、ハードロックといゆうより、ヘビーメタルナットって感じです(涙)

 

 

ヘビメタがダメなら、ハードコア・・・いえいえ、ほんでもって白羽の矢が立ったのが、富士精密様の「Uナット」です。
スプリング状の鉄板をかしめてあり、万が一緩んでも脱落し難い構造です。
ただ、緩み難いのは嬉しいのですが、一度締め付けると、外すのがかなり困難です・・・

 

 

で結局、純正同様クローワッシャー+Uナットで安全を担保することができそうです。
Uナットはトルク管理が重要ですので、必ず整備士資格のある方に締め付けトルクを確認してもらって下さい。

そして今一度、安全確認の為、自分のKHでテスト中です。
KH400の530程ではありませんが、KH250も純正525サイズのチェーンではオーバークォリティーです。 KH250用として、525→520コンバートキットも併せて発売する予定です。

特注スプロケの入荷にも少し時間がかかりそうですが、近日中に発売予定です。下手なエンジンチューンよりも効果が期待できそうな520コンバートキット、乞うご期待あれ。

KH400 KH250 350SS用 ボルトオンPWK28キャブキットご予約開始。

入荷のお知らせ。

大変長らくお待たせ致しました。ようやくボルトオンPWKキャブレターキットが少量ですが、入荷予定です。
つきましては各排気量数台ずつですが、先行予約を受け付け致します。
ご予約希望の方はお問合せ欄より氏名、住所、連絡先、車種、オプションの有無もれなく記入の上お知らせ下さい。


すでに前々から数台ずつご予約頂いております関係上、売れ切れの場合はご容赦下さい。

KH400にボルトオンで装着できるケイヒンPWK28 キャブキットです。
KH400並びに350SS用としておおまかなセッティング済みですので、
煩わしいニードルの選定は必要ありません。
取り付けに必要な、専用マニ、ガスケット、インシュレーター、専用ケーブルがセットになっており、装着したその日から走行可能です。オプションで、エアーファンネル&パワーフィルターキットも発売中です。

尚、チョークケーブルはダルダルになりますが、ノーマルがなんとか使えます。
ただ、霧化特性はノーマルとは比較になりませんので装着頂いた多くのお客者より「別物のバイクになった!」と嬉しいインプも多数頂いております。

(注)受注生産となりますので、納期がかなりかかります。詳しくはお電話にてお問合せ下さいませ。

350SS用ケイヒンPWK28キャブキット        154000円 (税込み169400円)

KH400用ケイヒンPWK28キャブキット        145000円 (税込み159500円)

 KH250用ケイヒンPWK28キャブキット        154000円 (税込み169400円)

PWK28用 エアーファンネルキット          13500円  (税込み14850円)

PWK28用 パワーフィルターキット          10910円  (税込み12000円)

 

* お陰様で今回ロット分も多数ご予約を頂いており、あと残りわずかです。
  次回生産の予定は来年1月頃の予定です。

350SS用 PWKキャブキット

350SSユーザー様、お待たせ致しました。 やっと納得のいくセッティングが完了致しました。
350も下から上まで一気に吹け上がるようになり、元々エキサイティングなサンハンですが、霧化特性が著しく改善する事により、中低速も乗りやすくなり、より魅力的なマシンへと変貌します。

 

 

完全に近いセッティングとなると、現車を持ち込んで頂き、実際に走ってみないと不可能ですが、ボルトオンキットですので、ポン付けでも、ほぼ走れるようにセットしておかないといけません、市販のPWKキャブのままでは、まともに走ることもままなりませんから・・・

ただ、もともと懐の深いPWK28ですので、セッティング次第では50ccスクータでも装着実績があるので、単室83ccの250でもなんとかなりそうです、なので今後はKH250用も発売予定です。250ユーザーの方、今しばらくお待ち下さい!

 

 

セッティングの要はこのジェットニードルの選定に尽きます。
メインジェットだけや、ニードルの段数調整だけなら原付小僧でもできます。
やはりプロとの差は中低速の乗り易さなんでしようね・・・
パーシャル域からいきなり全開とか、あえて高いギアでの無理な加速とか、本当にいろいろデーターを取りながら煮詰めていきます。
KH400と350SSの排気量差はたった50cc、ましてや単室だと16ccしか変わりませんが、点火方式やポートタイミングも違います。KH400であれだけ調子よかったセッティングでも350SSだと中速でゴボついてまともに走る事が困難です。KH400と400SSでさえポートタイミングも同じなのに点火方式の違いだけでもセッティングは大きく変わります。

 

 

このように何本ものニードルの中からベストを探ります。
ストレート径、テーパー角、切り上がりなどなど、最終的にはスロットルボディーのカッタウェイまでと。
それらを組み合わせ、本当に何千通りともいえる気の遠くなるような組み合わせの中から「だいたい」の所を探っていきます。機械式のキャブである以上、フューエルインジェクションのような柔軟な対応は不可能です。
吸入空気量を元にアクセル開度や回転数に応じ、CPUで演算し、それに加え気圧や気温の補正+点火時期制御までしてくれるEFI。だから最近のエンジンは高出力なのに高燃費という相反するミラクルをやってのけるんですね。

ただ、長いキャブの歴史の中で、最終進化版といえるFCRやPWKに関しては、EFIであってもその性能になかなか追いつけなかった程、霧化特性は素晴らしく、元々のキャブの霧化がよくない旧車程、キャブを交換するだけで恐ろしく豹変するのも事実です。
パワーはもちろん、始動に関しては、キック一発でいとも簡単にエンジンは目覚めるようになります。

 

 

キャブセッティングにはいろんなSSTを使い、極力視える化する事で早くそこにたどり着くことができます。
ダイノジェットなどはその頂点でしょうが、2サイクルの場合、排気温度も低く、空燃比計も意味がないのでつらいですね。
やはり最終的には乗ってみての自分の感覚が頼りになってきますが、2ストは4ストに比べ、混合気での冷却が重要となりますので、やはり少し安全マージンを取ってしまいがちです。
それに無接点CDIのKH400に比べ、SS系ではポイントの調整など点火セッティングが大きく影響しますし、個体差も出やすいので初期セットにもすごく迷います。

 

 

そしてキャブセッティングに絶対に必要不可欠なスペシャルツール!それは「老眼鏡」。
これとLEDライトがないと、あの鬼のように小さく刻まれた文字を読むことなんて絶対不可能です!
親父の形見だったハズキルーペがこれほど役に立つとは想像だにしていませんでした。
あ・・・どなたか私の目とナニを新品に交換してくれるショップ様をご紹介下さいませ(爆)

 

 

尚、今回S2シリンダー&BEETバラチャンでセッティングを行っておりますが、先にも述べたように、KH400に比べ、点火の関係で個体差が大きくなります。必ずスロー及び、メインジェット等の細かなセッティングを各自で行って下さい。

また、取付けにおいて、どのモデルも純正のエアークリーナーBOXを取り外して頂く必要がございます。
また、チョークワイヤはなんとか使えるかな?と言うレベルです。まぁ、チョークワイヤに関しては、ダルダルになりますが、 手元で3個ともなんとか操作できますし、霧化特性が著しく改善されるので、始動時の一瞬のみしか使わなくなりますので、まず問題ないかと思われます。


 別途、オプションとしてパワーフィルターセット並びにエアーファンネルキットもございますので、併せてご検討下さいませ。
また、今回、専用スロットルケーブルがステンレスワイヤーに変更となり、若干ですが前回分より値上げとなっております、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

 

350SS用ケイヒンPWK28キャブキット        130000円 (税込み140400円)

KH400用ケイヒンPWK28キャブキット        120000円 (税込み129600円) 

 

PWK28用 エアーファンネルキット           10500円(税込み11340円)

PWK28用 パワーフィルターキット            9000円 (税込み9720円)

 

 *現在、欠品中です。

番外編。GW、6輪オフ車釣りング。

お陰様で、ここ最近ず~っと超忙しく、ほとんど休み無しで作業していた為、GWは山にこもって心身共にリフレッシュ!
旧車乗りの方、特にウチのお客様にはあまり興味がない内容かもしれませんが、実は私、KHと同じ位オフ車も大好きなんです。
今回、トランポにもう一台の愛車、スーパーシェルパを積んで、渓流釣り&キャンプ&ゲロ道アタックという一粒で三度オイシイ4輪+2輪=6輪釣リング(6ツー)をご紹介したいと思います。

 

 

いわゆるこの6ツーなんですが、コレを一度でも経験すると、もう自走なんて・・・
バイク乗りの方なら解って頂けると思いますが、いくらハーレーだろうが、リッターバイクであろうが、快適さだけで考えると軽トラですら絶対かないません。バイクと違い、渋滞の心配もありそうですが、渋滞しそうな街中とはマッタク逆方向へいくので、渋滞の心配など皆無です。
軽トラとて、快適な空調はもちろん、疲れの最大の原因、風圧なんて皆無!!それにあの三角木馬よろしく鬼のようにケツの痛いOFF車のシートに比べれば軽トラですら天国です。

 

 

今回は旧車屋だけに?今やもう見る事もめっきり減った100系ハイエースで行きましたが、普段は実家のハイゼットにルーフキャリアを付けて6ツーしています。
この時は二人で岐阜まで6ツーした画像で、ルーフにも荷物満載、オッサン二人がひしめき合って乗車していますが、それでもバイクで自走よりはるかに楽チンなんて一般のバイクに乗らない方には理解不能でしょうね。

 

 

コレが今回の主役、これまた不人気車の殿堂カワサキ スーパーシェルパ。
コイツとも今年でもう20年の付き合いになりますが、飽きるどころか、ますます惚れこんでいます。
最初、本当はこのクラスの王者、セロー225WEが欲しかったのですが、カワサキキチの私にはコレしか選択の余地はありませんでした(涙)
昔は、この「トレッキングバイク」の見た目がどうしても受け入れられなかったのですが、一度乗ったらこんなオモロイ乗り物はありません!オフ車の割りに車高が低く、どちらかと言うとトライアル車に近い性格です。
その車高の低さからくる足つき性の良さは、二輪二足と言う言葉を生みだし、両足で地面を漕ぎながら悪路を走破できます。
足つき性がよければ、どんな道にも躊躇なく入っていけます、そう子供の頃、色んな道に自転車で入っていったあの感覚・・・童心に帰って探検ごっこが可能なんです。

 

 

この車両も例に漏れず、BEETボアアップキット、ハイカム、FCR35と、もはや別物のパワーですが、それでいて極低速性能はそのままどころか、逆に乗り易いのが素晴らしい・・・

 

 

今回は、昔よく行ってた鳥取県の某源流へ、林道を奥へ奥へと進めます。
2駆の私のハイエースではスタックしてしまう箇所もありましたが、必需品の牽引ロープで乗り切ります。

 

 

途中、今晩のご馳走、タラの芽を採ります。このタラの芽の天婦羅は絶品です。
従兄弟の自作タラの芽獲り器が大活躍!廃物利用ですが秀逸です(笑)

 

 

現地に着いたら、これまた今晩のご馳走の狩りに源流へと入ります。
車止めから先、もっと奥へと進入できるアドバンテージはトレッキングバイクの特権かもしれません。
人スレしていない上、今回は雨後という最高のコンディションにも恵まれ、入れ食い状態です。

 

 

着水と同時に獰猛な岩魚が飛び出してきました。
源流独特の天然物岩魚の美しい魚体に、しばし見とれてしまいます・・・

 

 

尺越えをGET!素晴らしい魚体です。
自分達が食べる分だけキープし、あとはリリース。

 

 

寝床を営設します、もちろんキャンプ場のような水道やWCなんてございません!たまにキャンプ場で発電機などを持ち込む輩も見受けますが、不自由を楽しむのがキャンプ、それならコテージかホテルで寝ろ!と思うのは私だけでしょうか?
まぁ、子供さんや女性の事を考えるとキャンプ場は仕方がないと思いますが、旧車を楽しまれる皆さんは、せめて、LEDランタンだけはご遠慮願いたいですね!LEDは確かに便利ですが、あの冷たい青白い光は、どんな時でもエンジン一発で始動するフューエルインジェクション車のようで・・・ガソリンランタンの温かい光とシュコ~という燃焼音は旧車乗りなら虜になる事間違いありません(笑)

 

 

キャンプの醍醐味、焚き火を囲んでの宴です。TVも携帯もない夜、これぞプライスレス!
気の置けない仲間と、とっておきの日本酒で乾杯!この至福のひと時が私をキャンプへと駆り立てます。

 

 

行きがけの駄賃代わりに頂いたタラの芽は天婦羅に。
最近ではスーパーでも手に入るようになった山菜ですが、山菜こそ鮮度が重要です。
とうてい同じものとは思えない美味しさです。

 

 

岩魚の塩焼き&骨酒。
焚き火の煙で適度に燻された塩焼は絶品。意外に岩魚はアマゴよりあまりクセがなく美味しいんですよ。

 

 

飯ごうで炊くご飯もまた格別です。コツはお米をといでから直ぐに火にけるのではなく、
少し漬け込んでから炊くと、ふっくら美味しいご飯が炊き上がります。

 

 

二日目は第3の目的「ゲロ道アタック」です。
ここはそうでもありませんが、ガレガレの獣道を二輪二足で突き進みます。

 

 

倒木や丸太超えなど、時には、茂みの中に突入する事も。
今回も私が大転倒をしてしまい、あわや大怪我をするところでした(汗)

 

 

ハンドガードがないと、クラッチレバーは枝にひっかかったり、いきなりブレーキがかかったりして危険ですので、必需品ですね。
これも低車高のトレッキング車ゆえ、なせる芸です。

 

 

ガレ道は本当に自分が単車に乗れていない事を痛感します・・・
基本であるはずのバランス感覚・・・オフ車に乗って、単車に乗せられていたんだなと改めて思います。

 

 

沢渡りは気持ちいいですね・・・マイナスイオンに癒されます。
日頃、街中で煙幕を撒き散らして走っている事に、危うく反省してしまう所でした(笑)

 

 

走る事、小1時間、ガレ道最終地点に到着しました。
標高が高いので、気温は結構低いはずですが、頂上に着く頃にはすでに汗だくになっていました。
最終地点に着いて、思わず「ワシら、ええ歳こいて、一体何しとんねん!」と言うと、思わず二人共大笑いしてしまいました。
ホント、ここまで走っても何の意味もありませんが、ガレ道を走破した達成感と、心地よい疲労が、妙な笑いを誘発したんだと思います。
おそらく登山家よろしく「そこに道があるから」走ってしまうんでしょうね(笑)

今回、番外編で、旧車にマッタク関係ないネタでしたが、二輪のおもしろさにジャンルなんてありません。
大のオッサン二人、本当に一日遊びまくることができるのが二輪の楽しさです。
オフ車に興味の無い方にこそ見て頂き、少しでもオフ車の楽しさを知って頂ければ幸いです。

特に、スマホで最後まで閲覧頂いた方、本当にお疲れ様でした(笑)

商標権や製造物責任・・・

「商標権」「製造物責任」
単車屋を開業してからよく耳にする言葉ですが、いろんな意味で大変です・・・

 

 

これはKHシリーズのサイドカバーエンブレムなんですが、これを見てどれが純正か解るアナタは相当な病気・・・いえマニアですね(笑)

一番上のKH400が純正で、その下4個はホット&クールさんの製品、最下段はドレミコレクションさんの物です。
真ん中の右側はホット&クール製に私が文字に白いペイントを施し、純正っぽく仕上げてみました。
おそらくどれも例の「商標権」の問題で、あえてわずか?でも純正は違うように作られているんです・・・
そういった色々なしがらみがある中、こういったリプロパーツを作って頂けるショップ様には足を向けて寝れません。

メーカーさんも商標権がどうだとかケツの穴のこまい事言うなら、純正部品をどげんかしろ!と言いたい所ですが、 最近メーカさんもやっと重い腰をあげ、Z1のヘッドASSYとか発売してくれました。しかしマイナーなKHなんて、欠品だらけで、まともに走らすことすら困難です・・・

https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20190301_1.html

とはいえ、川重に努める友人から聞いたのですが。ヘッド再販までの道のりはかなり険しい道のりだったそうです。
当時、そんな言葉すらなかったPL法(製造物責任)や、そのヘッドを誰が何処で組んで、もし万が一何かあったら誰の責任なのか・・・
やれ当時物だ、オリジナルがどうだと、まるで病気のようなオタッキー共には、本当に閉口します・・・それに何かあるとすぐ誰かのせいにしたくなる昨今にあって、あえてヘッドの再販に踏み切ったカワサキには敬意を表したいですね!

と、ボヤいて?ばかりいるのもなんなので、KHのサイドカバーエンブレムについて少し。

 

 

これは私のKHにもついている初期型KH250A5のエンブレムです。
250の文字とKHの文字が同じ大きさです。
私のKHは通称ヒゲラインと呼ばれるB3なので、本当はKHの文字が小さいエンブレムなはずですが、
レストアにかかった90年代当初でもすでに後期型の純正エンブレムは製造廃止になっていて、何故か前期物だけが結構最近まで出たんですね・・・
もちろん、部品を取った時にそれが前期とか後期だとか考えもせず、サイドカバーに取り付けました(笑)

 

 

これが後期、いえ正確には中期のエンブレム。個人的にはこれが一番好きですね。

 

 

そして最終型になると、サイドカバーには250という排気量を示すステッカーのみとなり、車名はシートにプリントされる仕様となりました。
今でこそ人気の最終B6ですが、その頃にはすでにあのZ400FXどころか、他メーカーの4発も発売されていて、当時、明石の川重に努めていた叔父が言っていましたが、FXはフル生産体制だったのに対しKHは、ほんのタマに生産日があり、ラインもベルトコンベアではなく手押しの台車で、ほぼ手造り状態だったそうです。それ故、現存台数が極端に少ないそうですが、今思っても、最終82年に、わざわざKHを新車で買おうと思った輩は、かなりの変態ですよね(笑)

 

 

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