兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです Archive | 8月

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当店オリジナルKH250 400用 クロームメッキスポークを組む。その2

KH250 400用 当店オリジナルクロームメッキスポーク組み換え作業です。

ブラストを終え、磨いたハブにインナー側からスポークを組み込んでいきます。
人によって組み方はそれぞれですが、随分昔に高校生の頃、西明石の川重の下請け工場でアルバイトをしていた時、
パートのオバちゃんが、テキパキとスポークをハブに組んで、振れ取りまでやっていたのが印象的でした。
当店は私が開業するまで、この辺りでは老舗の自転車屋さんでした。
店舗のオーナーは昔からの旧車仲間でしたので、私にミッチリと振れ取りを叩きこんでくれました。
最近ではスポーク車両はオフ車位しかないので、振れ取りができる単車屋さんも激減しています・・・

スポークの先端でリムにキズを入れない様に注意しながらリムと合体していきます。
この段階になると、なんとなく「車輪」ぽくなってきます。

これはリアなので、アウターとインナーを交互に組んでいきます。
リアはスポークが短く、倒れ角もキツイので、入念に養生して組み込みます。
特に高価なエキセルHリムは光沢アルマイトが掛かっているので鉄リムの数倍気を使います。

組みあがったフロントホイール。
当時物より防水、防汚性能が格段に良くなる無給油シールベアリングを組み込み、振れ取りへ。

磨き上げたハブと新品リムと当店オリジナルのクロームメッキスポークが眩しいですね(笑)
足元が美しいと、全体がしまって見えグレードアップした気分になれます。

KH250 400用 クロームメッキスポークセット

KH250 400 SS400 S2T用 クロームメッキスポーク&ニップル前後1台分セット、高品質な日本製です。

前後1台分セット 80本  定価30800円(税込み)

製造は大手オートバイメーカにも納入実績のある国内工場にて生産しておりますので、安心してご使用頂けます。
当初、やはりサビの問題から、40系ステンレスにて制作予定でしたが、乗り心地や、「折れ」の問題もあり、 スチールに「クロームメッキ」を施す事で、通常のユニクロ&クロメートメッキ仕上げに比べ、各段の耐久性と、対候性を持たせる事ができました。
クロームメッキも国内工場にて施工致しておりますので、海外製のチープなテカテカな輝きではなく、シットリとした艶に仕上がっております。

尚、どうしてもニップルに純正の様な色付が欲しい方は、クロメートメッキ仕上げのニップル仕様も別途ご用意しております。
お気軽にお問合せ下さいませ。

KH250 400用 ノーマルタイプ ユニクロメッキスポークセット

ノーマルタイプ ユニクロメッキスポークセット

どうしてもオリジナルに拘りたいという方向けに純正同様、ユニクロメッキスポークに
有色クロメートメッキ仕様のニップルのスポークセットをご用意致しました。
クロームメッキ仕様よりお求め易い価格となっております。

もちろん高品質な日本製で、製造は大手メーカーにも納入実績のある工場にて生産しておりますので、安心してご使用頂けます。

1台分 前後セット80本  14040円(税込み)

当店オリジナルKH250 400用 クロームメッキスポークを組む。

当店で販売しているクロームメッキスポークのサンプルを作る為、
ハブのブラストとスポーク組の様子をUPします。

先ず、ある意味一番大変なハブのブラストと磨き作業です。
何十年も外す事すらなかったハブはこの通りです。

 

ベアリングを取り外し、一度アルミナで粗削りした後、再度ガラスビーズでブラストするとこの通り。
見違えるようにキレイになりましたが、これ位ならさほど苦になりません・・・

 

 

ここまでの作業はおおむね機械化されていますのでそれ程の手間ではありませんが、
ここからの作業は時間と神経をすり減らす「手仕上げ」となります。
根気のいる作業に心が折れそうになります・・・
そんな時、夏休みで暇をもて余していた強力な助っ人達?が現れました(汗)

 

 

結局、余計に気を使って大変でしたが(笑)こんな寡黙でつまらない作業でも、みんなで楽しくガヤガヤやると心が折れずに済みます。
鏡面仕上げとまではいかなくとも、「粗仕上げ」位にはなったかな?

 

 

この後、顔が映る位になるまでバフを使って磨き込みます。

 

 

GSX400FS インパルス 31年間乗り続けるって事・・・

同級生が31年間乗り続けている旧インパルスが車検の為入庫しました。
思えば遠い昔、「ワシ、インパルス買うわ!」って中学の時から言っていたヤツがホンマにインパルスを買った時の ボクの頭に走ったインパルス(衝撃)は相当なものでした(笑)
何故なら、当時「ヨンヒャク」に乗るって事は、今時の若者がレクサスに乗ってるより凄い事で、それはもう羨望の眼差しで見られたもんです。
2月生まれだった私はこれほど誕生日が遅い事を呪った事は、今現在に至ってもないでしょう!
片や「ヨンヒャク」片や「チャリンコ」ってのは、今で言う「フェラーリ」と「軽トラ」以上の格差でした。
その上、高校生だった私には車検がある「ヨンヒャク」をバイト代だけで維持するのは無理でした。
その為、車検の無い「ニヒャクゴジュウ」しか買えんかったので、いよいよ「ヨンヒャク」に対する羨望は、やがて妬みへと変わっていきました(笑)

その後、何年も月日が流れ、ひょんな事から単車の話になり、お互い口を揃えて出た言葉が

「えっ!お前、まだ持っとったんけ!!」(笑)

当時は18歳になると、単車を降りるか、フルノーマルにして乗るとゆう、田舎の掟のようなものがありましたからお互いビックリ!
私も、車は18歳の時に買った昭和47年式の車を今も所有し続けていますので、「所有し続ける大変さ」は身にしみて感じています。
今でこそ旧車ブームですが、一時はゴミの様に扱われ、車検も毎年受けないといけなかった暗黒の時代にも手放す事なく大切に乗り続けたという事実には敬服します。

二年ごとに懐かしいコイツに再会する時は、私のKHも16歳当時のライムグリーンに戻して一緒に近所を流します。
年々単車が小さくなり(笑)乗り手はすでに「老い」すら感じる歳になってしまいました。
当時、「キャブ何φ?」か「ジェット何番」といった会話は、31年の歳月が「お前、血糖値なんぼ?」とか「血圧は?」とかにすっかり数値の話題を変えてしまいました(爆)

でも当時からあたりまえのようにいてくれるコイツにまたがると、 ギアポジションインジケーターの赤い光が、いとも簡単に私を15歳?に戻してくれます。

そしてまた、あの悔しかった「ヨンヒャク」への妬みがふつふつと蘇ってきました・・・合掌

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