兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです Archive | 9月

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GPz400FⅡ その3

GPz400FⅡ その3です。
今回は曲がったフレームを修正機にかけて直していきます。

 

 

さすがにこの作業は自社ではできませんので、ご近所の修正専門業者様でレーザー光線を使って寸法を出していきます。
固定用の治具が物々しいですね。

 

 

常に真っ直ぐ届くレーザー光線の特性を利用しボディーアライメントを整えます。
今回は曲がりがかなりひどかったので、トーチでやいとを据えながら寸法を出します。
この作業は長年の経験と勘が物を言う職人技を必要とします。
この道30年のベテラン職人さんにかかれば、あれだけ曲がっていたフレームも1㎜単位で修復可能です。
もちろん、後でブラスト&パウダーコーティングするので、気にせずとことん行きます。

 

 

レーザーだけではなく、水準器も使って水平を出していきいます。
本当に地味な作業の繰り返しに頭の下がる思いです・・・

 

 

ブラストの写真を撮り忘れました・・・(汗)
パウダーコートの窯から上がってきたとこです。
パウダーコーティングというのは今更説明もいらないとは思いますが。
工業用粉体塗装の事で、粉体状の塗料を静電気で付着させ、高温の窯で焼いて密着させます。
ウレタン系の塗装とは強度が全く違います。旧車の雰囲気とかを考慮すると、一概にパウダーコートがいいとは限りませんが、ねじ山に入ったパウダーコートは、なまくらボルトならタップをたてておかないと、ねじ切れてしまうくらい強いので、対候性など考慮すると、現状ではフレーム塗装に一番適した仕上げなのかもしれませんね。

 

 

パウダーコートから帰ってきたフレームをスペシャルディスプレイ(笑)に乗せて仕上がりの確認&組む準備を進めます。
この後、すべてのネジ穴にタップをかけます

 

 

現在ではパウダーコートも艶の指定ができるようになり、年代に応じた仕上げにできます。
これは7分艶ですが、KHとかなら半艶くらいが雰囲気がええですね。

 

 

外した部品や、ドナーから頂いた部品を並べて確認します。
今回も、予算の関係もあり、フルレストアではなく、チャっとキレイにした?あくまでも修理ですので、
フレームが美しすぎて違和感がありありです(涙)

次回からいよいよ組付けをUPできるかな??

GPz400FⅡ その2

ご心配おかけしておりました体調の方もまだ完璧ではありませんが、おかげ様で日常業務に復帰いたしました。お客様ならびに関係者各位には大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。

入院などで中断していましたGPz400FⅡの続きです。
入院中はタップリと時間があったのでどんどんいきます(笑)

 

 

とりあえず外せるもんはどんどん後先考えず外していきます。
骨だけになると、いよいよ程度の悪さが解るようになり、ますます不安になってきます(笑)

 

 

こうやって見ると相当フレームが曲がってるがよく判ります・・・
もちろん、フレーム修正に出し、レーザーを使って完璧に寸法を戻します。

 

 

 

中途半端な年式の車両は部品を探すのに本当に苦労します・・・
もちろん外装関係や小物などメーカー欠品ですし、ZやKHのようにリプロパーツなんて皆無です・・・
救いはエンジン回りの部品はゼファーの部品が結構使えるんです。
ひとつひとつ探すより、いっそのこと部品取り車一台丸ごと買った方が安くて早く済むので、一台買っちゃえ!とそこまではよかったのですが・・・

 

 

私が10代の頃、あれほど走っていたGPZはいったいどこに行ってしまったんでしょうか?
ヤフオクとかにもホンマでてきません・・・
今頃の若い人達?には想像もつかないでしょうが、水冷のGPZ400Rとかも、ここ明石では石を投げたら忍者(900Rやないよ!)に当たる位、そこら中で忍者とかFが走っていました。当時はもちろんKHなんてゴミ同然、CBXですら今と比較するとタダみたいな値段やったっけ・・・土建屋のボンボンだったツレなんて、親から真っ黒の限定車、忍者リミッテッド?やったかな??(再度900Rやないよ!!笑)に新車からダイシンのアルミ集合とか付けて買ってもらってたのが本当に羨ましかったですね・・・
今でもマジでGPZ400Rの最終型(最終型はエンジンが違う!)が出たら衝動買いしちゃうかも(笑)

ほんでもってなんとか手に入れたドナーのFⅡ仕様の400F、こいつとあいつを?ええとこ取り、いわゆる「ニコイチ」にします。

 

 

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