兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです【ガレージ トライシクル】

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本日発売!GワークスバイクVol 17 に掲載されました!


12月26日発売のGワークスバイクに当店が掲載されました!




しかもナント!巻頭カラー!! 合計5ページに渡って特集されました。




当初取材を申し込まれた時、何か特集の一コマなんやろな~程度に思っていましたが、
あまりに沢山の写真を撮って頂いたので、多少は期待もしていましたが、まさかの巻頭カラー!!!
もう嬉しくて嬉しくて、間違いなく「家宝」決定です。

でも実は何より嬉しいのは自分の店が紹介された事ではないんです・・・




この記事で私は「25年間以上」所有していると紹介されていますが、正確には「35年目」の間違いです(笑)その34年の間、欠かさず「KH」と少しでも見出しがあるような雑誌を見つけるたび書店で衝動買いをしていましたが、どの雑誌も花形のZやマッハの陰に埋もれ、申し訳ない程度に記事があるだけだったんです・・・KHは。



16歳の時、Z400GPに乗る先輩に憧れ、俺も絶対GPかFXを買う!と心に誓うも、すでにFXやGPは貧乏高校生のバイトで買える金額ではありませんでした・・・
そんな時、田舎の掟?で車の免許を取った先輩達が、単車を後輩に譲るならわしがあり、当時はCBXですら「15万で売ったるど~」っていう先輩もいたんですが、このKHは破格の10万円だったんです!でも心の中で、キッタナイ単車やな~って(笑)ただ、BEETの通称「爆竹」チャンバーが付いてて、音だけは他のヨンヒャクにはない個性があったので、なんとなく「コイツで辛抱しょうかなぁ~」ってなノリで購入しました。
もちろん、周りのツレらからは、「何でこんなボロ買うたんや?」とか、「煙たいから前走んな!」ってゲテモノ扱いされる始末。とどめは鳶の会社のボンボンだったツレは金に物を言わせて、当時からみんなに羨望の眼差しで見られた、「タカトリスペシャル」というZ400FX、そうです630ccという驚愕の排気量+フルチューンで、当時クラス最速だったGSX400Rでさえブッチ切る伝説のFXを購入、それはそれは本当に羨ましかったですね・・・






そんな冷遇された時代を経て、ここ最近ではよくお店にエンジンOHの依頼の電話があります。
未だ納車できずお待たせしている車両も多数ある為、入庫をお断りしているのが現状で心苦しいのですが、皆さん共通しておっしゃるのが「ず~っと何年も乗っている」とか「これから一生乗りたい」とか、本当にKHを愛されている事がひしひしと伝わってきます。当初、周囲から、KHなんて乗ってる変わり者なんてオマエくらいで商業ベースに乗るわけがないとかまで言われましたが、お店を開いて、全国にはこれだけの隠れKHファン(笑)がいることを知り嬉しくなったのはつい最近の事です。


前置きが本当に長くなりましたが、それ程草場の影を歩いてきたKHが雑誌の冒頭に出るってどれほど凄い事なのかを伝えたかったんです!
ここ最近は、Zばかりの記事で少々ネタ切れぎみで箸休め的に扱って貰えたのかもしれないKHですが、乗ると本当に楽しいんですよね・・・独特のエキゾーストノートに加え、運転する喜び・・・そう、そこら近所をただ乗っているだけで楽しいんですよね・・・
誤解を恐れずに言えば、名車と呼ばれた車両でさえ4サイクルエンジンなら、現行車とそう大きく乗り味は変わりません・・・唯一無二の2サイクル三気筒に一度でも乗ると、もはや中毒症状は完治不能となります。そんな訳か、ここにきてようやく世間様の評価が変わってきた様で、本当に嬉しく思います。


一時、Z2やH2も所有していた事がもありますが、やはり車体の大きさからくる旋回性の悪さなど、ミドルの楽しさが余計に解るんです、だからこのKHだけは肌身離さず現在まで乗り続けてきたんだと思います・・・世間では圧倒的人気のH2でさえ、私にはあの不快な振動に加え、峠道では正直アクセルを全開にするのをためらってしまう大柄なH2より、ピーキーでじゃじゃ馬なH1や旋回性の良いミドルマッハの方が個人的には好きなんです。だから今はKH400が一番自分の中で楽しく、しっくりくるんです。
何にせよ、KHは、キック一発で50過ぎのオッサンを16歳の単車小僧に戻してくれる魔法のような単車ですね。

34年を経て、今もなお、私をときめき続けさせてくれる相棒に、少しは恩返しができたのかな?




PWKキャブが入荷しました!

大変長らくお待たせ致しました!
やっとKH用PWKキャブキットが入荷しました。

マニコの方は、前に造った分がいくらか在庫があったのと、製造元の旧車友達が突貫工事で作ってくれてたのでなんとかなりましたが、いかんせん届いたままのPWKキャブではクランクケースにボディーが干渉するので、このまま発送ってな訳にはいきません・・・

100個近い箱をすべて開けて精密機械であるキャブの部品を慎重に外します。
箱を開ける手の脂が切れて痛くなってきました・・・

外したアッパー&ロアキャップをフライス加工に出します。

なんせクリアランスがカッツカツなんで、車両個体差を鑑みると、泣きそうになります・・・
ギリギリの寸法を出すのに、何個も試作品を没にしました。

フライス加工から帰ってきたキャブの部品です。
専用の治具を作ってくれてるので、毎回、寸法はバッチリですね!


インマニの制作をお願いしている工場へ催促がてら見学へ(笑)
ちょうどウチのインマニの制作途中でした。


正にアルミのインゴット(ジュラルミンA5052)から形になってきた所です。
マシンニングセンターの動きに釘付けになります。



この刃物だけで一体いくら位するんやろ・・・



何工程もの加工を経てインマニが削り出されます。
エンジン側にも極力吸気ポートと段差が出来ないよう刃物を入れアールをつけています。



出来上がってきたマニや小物の梱包に「ネコの手」に毛が生えた程度の戦力も投入します。
専用アクセルワイヤーのセットなど、意外に実はボクより慎重で丁寧だったりしました(笑)

おかげ様で今回制作分30台もほぼ先行予約のお客様で完売しそうな勢いです。
それだけ純正キャブの不調に悩まされる方が多い証拠なのかもしれません・・・
KH250用も現在開発中ですが、まだまだ納得のいくニードル設定ができていません・・・
250の方、今しばらくお待ちくださいませ。

先行予約頂いたお客様には、なんとか週明けには発送できそうです。
前回制作より、本当に長い間お待たせ致しましたが今しばらくお待ち下さいませ。

次回生産分の入荷予定は3月中旬~3月下旬の予定です。

350SS用ケイヒンPWK28キャブキット        130000円  (税込み143000円)
KH400用ケイヒンPWK28キャブキット      120000円 (税込み132000円)  PWK28用 エアーファンネルキット           10500円(税込み11550円)
PWK28用 パワーフィルターキット            9000円(税込み9900 円)
*パワーフィルターキットについて、最初期型350SSには装着確認は取れておりません。

2019 淡路島バイクフェスタ&西日本Zミーティング。

2019年淡路島バイクフェスタに出展致しました。
晴天にも恵まれ、本当に驚くほどの台数のオートバイが集まってくれました。

 

 

前夜祭には、名だたるショップの店主様が・・・
まさに業界を引っ張ってきた方々達、親睦会は二回目とはいえホンマに緊張します。
今の旧車ライフを堪能できるのは、PMC様を筆頭に、この方々達のお陰と言っても過言ではありません・・・
業界の諸先輩方には、本当に尊敬の念を禁じ得ません。

 

 

今回、この場所での開催が最後となるので、西日本Zミーティングも同時に行われた事もあり、圧倒的にZ乗りの方が多い中、当店にも多数の方がご来店頂き、本当に嬉しく思います。
中には、「ブログ、いつも楽しみに見ています」と、心温まるお言葉も多数頂きました。

 

 

今回も高知から、カリスマブロガー「高知のKH乗り」ことノリさんも駆けつけてくれ、ブースを盛り上げてくれます。
流石にこの黒いKHは有名で、多数の方が写真を撮っていました。
このカッコイイ黒いKH、もしかして日本一有名なKHなのかもしれませんね。

 

 

今回も多数のショップ様が出展されていましたが悲しいかな、ほとんど回る事ができないのがツライ所です。
私も1ライダーとして全部廻ってみたかったのですが、今年もやはり・・・(涙)
しかし、西日本の旧車の三割は来てそうな勢いですね!

 

 

年々、展示できるオリジナルパーツが増えてきたのは、本当に喜ばしい限りです・・・
その中でも、多数の方が50:1混合専用オイルについて興味を示して頂いたのが凄く嬉しかったです。
これからも、トリプルを維持していく上で、本当に必要な物をプロデュースしていくつもりです。

 

 

イベント最後恒例のジャンケン大会で、ナント、ウチの娘があのロケットカウルで有名な、同じ兵庫のジョーカーズ様協賛のカウルをGET!本来、ご来店の方用の協賛品なので恐縮でしたがあまりの娘の喜びように辞退できず・・・こうなったら家宝にさせて頂きますのでお許し下さいませ。

 

 

そして、もはや淡路島バイクフェスタには欠かすことのできない男達 「ザ、ナゲッツ」
どうやったらその歳で、こんなにオッサンのハートを鷲摑みにできるのかと思える程、どこか懐かしく、それでいて新しい、そう「ナウでニュー」な(笑)イカすビートに惚れ込んでしまいました。ここ最近CDなんて買った事のない私でしたが、本当にいい曲ばかりなので思わず触手が・・・ホント、オススメです!

また、今回の出展の様子をナント福岡から遠路はるばる来てくれた「ビャンビャンTV」のリョーセー君がユーチューブで当店を紹介してくれています。
皆様、ぜひユーチューブで「nori KH250」ノリさんのチャンネルと、リョーセー君の「ビャンビャンTV」もご覧くださいませ。

 

 

 

マッハ&KHの都市伝説。

最近よく「混合にすると、クランクが焼き付きませんか?」という質問を受けます。

結論から申し上げて、それは全くの勘違いなんです・・・
何故なら、ことミドルマッハ系に限ぎって潤滑経路を見れば一目瞭然です。

これはKH400のクランケケースのオイルライン取付部です。
バンジョーボルトを介してクランクケースにオイルラインが付くので、何を隠そう私も20年くらい前までは、混合にするとクランクが焼き付くと言う都市伝説を信じ込んでいました(笑)
この「見た目」故、クランクにオイルが廻ってからシリンダーに行っている物と思い込んでいたんですね・・・
「混合にすると、クランクにオイルが廻らなくなり、焼き付く」と言う都市伝説が生まれたのも不思議ではありません。

ところが、このバンジョー取付け部分をよ~く見てみると、なんとクランクには行っていません!
パーツクリーナーを吹き付けても、ケース内には漏れず、シリンダー向かう穴にしか流れません。

オイルポンプより圧送されたオイルの流れは矢印の通りにしか流れないんです・・・

そしてケースに入ったオイルはシリンダーへ向かい、シリンダーに設けられた穴を通って吸気ポートへと向かいます。

そして、吸気ポートに設けられたこの矢印の穴より混合気と混じりエンジン内部へと送られます。
この混合気との比率がノーマルでは20:1~25:1になるようにオイルポンプで調整されています。

そして、吸気ポートより入り、燃料と混合されたオイルは、一旦シリンダー内部を通り、一次圧縮により、やっとクランクを潤滑します。
そしてクランク室から掃気ポートを経て再度シリンダーを潤滑したあと燃焼され、排気ポートより煙となって排出されます。

全体的なオイルの流れは上の画像の矢印のような流れとなります。
だから、混合だろうが、分離給油だろうがオイル経路としては同じになるので、混合にするとクランクが焼き付くという話はKHによくある都市伝説の一つなんですね。

混合仕様にすると、混合ガソリンを作らないといけないという面倒は確かにありますが、混合にすることのメリットはそれを差し引いても有り余る、計り知れないメリットがあります。何より最新のエステルベースの100%化学合成油を50:1でだって使えるんですから・・・

混合化をためらっていた貴方・・・・目から鱗でしょ(笑)

KH400&250 520チェーンコンバートキット

お待たせ致しました。
待望のKH250&400用 520チェーンコンバートキットです。

今や100馬力超マシンですら520サイズチェーンの時代、40馬力にも満たないKH400、ナント純正採用チェーンは530という今や超オーバークォリティーな代物です・・・
この530(KH250は525サイズ)のチェーンを軽量かつ低フリクションな520チェーンにコンバートするキットです。
駆動系の軽量並びにフリクションロスの低減は、下手なエンジンチューンより効果があるかも?

大手スプロケットメーカーのXAM様にて造って頂きましたので、愛車に安心してご使用頂けます。
また、デザインや色にも拘り、純正の雰囲気を壊さないように配慮して頂きました。

フロントはスチール、リアは軽量なジュラルミン製です。専用ロックワッシャーとスペーサーもセットです。

お得で便利なDID製 VXリングチェーンセットもご用意しました。
純正のクリップジョイント式とは異なり、クリップの取り付け方向間違い並びに、安全性向上の観点から、カシメジョイントタイプとなっております。
取付けには必ず経験豊富なプロショップ様にて行って下さい。

KH400用(F14T R41T) / KH250用(F14T R48T) 各21500円(税込み23650円)





DID520 VXリングチェーンセット(スチールカラー)  各33000円(税込み36300円)





注文時にチェーンカラーをお知らせ下さいませ。(シルバー税込み1100円UP ゴールド税込み2200円

KH400 350SS用 SWP-V鋼 強化クラッチスプリング

かねてより、メーカー製造廃止だったKH400&350SS用のクラッチスプリング
92081-095相当を製作致しました。

今回も、フロントサススプリングと同様、スプリングメーカーの担当者様と入念な打ち合わせを行い、ノーマルのレートもしかりと測定した上でレートを決定しました。試行錯誤の上、ノーマルの10%~15%程度の〇〇kg(企業秘密)のレートで落ち着き、素材もヘタリを考慮し、SWP-V鋼にショットピーニング処理で万全を基します。
欠品部品のリプレスメントパーツとしてはもちろん、弊社のPWKキャブキットを装着して頂いているお客様への対作品としても安心してご使用頂けます。

気になるクラッチレバー操作は、ノーマルスプリングと同等の重さに仕上げておりますので長距離ツーリングも快適です。

*現在欠品中です。

一台分 5個 6500円(税込み7150円)


KH400 400SS 350SS用 強化クラッチスプリング

かねてより、メーカー製造廃止だったKH400&350SS用のクラッチスプリング
92081-095相当を製作致しました。

ご好評頂いておりますKH400用PWKキャブキットですが、 PWKキャブ+チャンバーでセッティングが決まると、スタート時にフロントが簡単に浮き上がる程パワーは上がります。
それ故、高速域でノーマルクラッチでは若干滑りが出てしまいます・・・なので滑りに対応した強化スプリングが必須です。 でも強化スプリングはどうしてもクラッチ操作が重くなる・・・ だから滑るギリギリの手前のスプリングが欲しかったんです。

 

 

クラッチとは、エンジンとミッションの間にあり、エンジンの動力を繋いだり切ったりする装置です。
下の画像にあるように、クラッチハウジングの中にミッションのインプットシャフトと繋がったハブがあり、 ハブとスチールプレートが繋がっていて、別でハウジングとディスクが繋がっています。
この二つがクラッチスプリングで押し付けられて、エンジンの力をミッションへと伝え、クラッチレバーを握ると、押し付けられていたディスクとプレートがプッシャーを介して切り離され動力の伝達が切れるという仕組みです。
よく「クラッチがすべる」というのは、たいていディスクの磨耗により、プレートとの摩擦抵抗がなくなり、押しつけても滑ってしまう事を言いますが、クラッチスプリングがヘタっても、ディスクを押し付ける力が弱くなり、クラッチが滑ってしまいます。

 

 

下の画像は、KH250とKH400のクラッチハブです。
一見、同じように見えますが、よく見るとハブの高さが違います。
KH250はクラッチディスクは6枚です。外観の見た目もそっくりなKH250とKH400、馬力もカタログ上10馬力しか変わりませんが、そこは排気量の差、トルクが全く違います。見た目とは裏腹に走りも250と400では雲泥の差があります。
その為、KH400はディスクとプレートが一枚ずつ多く、それを収納する為、ハブとハウジングが250と400では違っています。

 

 

ハウジングも容量を稼ぐ為、ギアの厚さが違います。また、ハウジングがクランクギアと干渉しないように、クランクピ二オンも薄くなっています。
それと、増大したパワーとトルクに対向する為、クラッチスプリングもKH400では専用のレートの高いスプリングが組み込まれています。ちなみに350SSはプレートこそ6枚ですが、スプリングはKH400と同じ品番のレートの高いスプリングが使われています。

 

 

 

ただ、クラッチスプリングという物は、必要にして十分なレートが必要で、強ければいいってもんでもありません。
80年代などでは、二輪に限らず、4輪の世界でもノーマルエンジンに、これ見よがしにバカでかいオイルクーラーを装着した恥ずかしい車両をよく見かけたもんです・・・結局オイルクーラーも、油温が上がりすぎるので、「仕方なく」つけたもんですが、クラッチも意味もなく強化すると重くなるだけで、別に速くなるもんでもないんです・・・ と言いながらも、実は私も自分のZでシングルクラッチで十分だったのに、あのマルチプレート独特の「ヒャラララララ~ン」って音に憧れ、意味も無くOS技研のツインプレートクラッチを入れ、ゼロヨンのスタート地点でやたらクラッチを切ってた記憶が(笑)

このようにKH400とKH250ではクラッチ廻りば別物なのにKH400用のクラッチスプリングはすでに製造廃止となっています。
KH250用はまだメーカーから出ます、反対にKH250用が欠品でも400用があるならまだなんとかなりますが、KH400用が欠品ではどうしようもありません。
信頼できる日本のアフターメーカー様よりKH400用で強化タイプのスプリングは出ているのですが、ただでさえKH250に比べ、決して軽いとは言えないクラッチが、強化スプリングによりレバー操作が一層重くなって、ロングツーリングではクラッチを握る手に支障が出そうです・・・ウチも今まで造ってくれてるだけでも有り難いと思い、強化タイプを使用していましたが、やはりクラッチ操作が重いとの声が多く、それならばと思い製作してみました。

 

 

今回も、フロントサススプリングと同様、スプリングメーカーの担当者様と入念な打ち合わせを行い、ノーマルのレートもしかりと測定した上でレートを決定し試作品を造りましたが、やはりノーマルに比べ「重く」なってしまいました・・・
再度レートを落とした試作品を製作し、私のKHで試運転を行います。
私のKHはPWKキャブやチャンバーその他もろもろにより、ノーマルとは比較にならない程パワーは出てているので、ノーマルのクラッチスプリングではクラッチが負け気味です。欠品部品のリプレスメントとしての役割はもちろん、弊社のPWKキャブキットを装着して頂いているお客様への対作品でもありますので、70馬力程度までは対応してもらわないと困ります・・・
試行錯誤の上、ノーマルの10%~15%程度の〇〇kg(企業秘密)のレートで落ち着き、素材もヘタリを考慮し、SWP-V鋼にショットピーニング処理で万全を基します。
嬉しい誤算だったのですが、素材の差なのか、バネ定数はノーマルより確実に高いはずなのですが、実際にクラッチレバーを握ってみると、気のせいかもしれませんがノーマルスプリングよりも軽く思える位に仕上がっています。この位なら、テフロンインナーのケーブルを使えば、長距離ツーリングも全く問題ありませんし、もちろん私のKHで最高速チャレンジの領域まで滑りは皆無でしたので、チューンアップされた車両でも安心してご使用頂けます。

 

一台分 5個 5800円(税込み6260円)


KH用 小物リプロパーツ。

ここん所、死ぬほど忙しく、なかなかブログ更新もままならない状態が続いています(涙)

なぜそんなに忙しくなるのか?いろいろ原因はありますが、やはり純正部品の欠品が一番重くのしかかってきます・・・
KHに限らず、旧車全般にいえる事ですが、一つだけでも部品がないと全てストップしてしまうんです・・・
エンジンなどバラした時、どう見ても再使用不可な部品であっても、新品部品が手に入らないなら、「見ぬふり」をしてそのまま組むか、いつ出てくるとも限らない中古部品をヤフオクなどで物色するしかありません(涙)

 

 

全ての物が作れればいいのですが、やはり個人に毛が生えたレベルの当店では限界も有ります・・・
先日も、かねてから欠品に悩んでいた、KH400用のクラッチスプリングの見積りが上がってきました。

「こんなもん、ほんまに売れるんかいな??ワシ以外、誰が買うねん・・・」

必ず毎回口から出てくる言葉です。
海外メーカーのリプロパーツでKH400用の強化スプリングはすでにあるのは知っているんですが、いかんせん固すぎるきらいがあり、クラッチ操作が重くなってしまうのは困ります。

 

 

地元の先輩が中国と貿易を昔からしていて「そんなもんやったら浙江省で、なんぼでも安くで作ってくれるど~」
と言ってくれるのですが、保守的な私はやはりメイドインジャパンと対面商談に拘ります。
何でもネットで検索でき、簡単に物が買える昨今ですが、素材に始まり、バネレートの設定とか、こと細かく対応してくれ、納得のいく物ができるのは、やはり直接対面する事に尽きると信じて疑いません。
でも悲しいかな、やはり生産ロットと言う壁はどうしょうもありません・・・
今回もとりあえず20台分からスタートなので、コストは割高になるという負のスパイラルに陥ります(涙)
今回、PWKキャブ装着により、ノーマルのクラッチでは滑ってしまうという嬉しい?悲鳴ですが、むやみにレートを上げると圧着力は上がりますが、クラッチ操作が重くなってしまいます・・・
仕様に関して、担当者の方と綿密に打ち合わせます。ノーマルバネレートの測定はもちろん、ヘタリ試験や素材に至るまで、納得がいくまでメイク&トライを繰り返します。
某、大手バイクメーカーにも納入実績のあるメーカーさんなのに、当店のように風が吹いたら飛んでしまいそうな弱小店舗と取引きして頂ける事に本当に感謝しています。

 

 

このS1,S2用のタンデムステップカラーですが、もちろんメーカ製造廃止部品です。
KH400などに採用されているラバーブッシュ支持なら、今でも部品は出ますが、やはり目立つ部分だけになんとかしたくなります。
ヤフオクでたまに出ますが、みなさん流石によく知っておられ、競り合いになります。

 

 

この程度のカラーなら、材質に拘らなければそう難しいものではありません。
2017系ジュラルミンを削り出します。鉄で造ると、鍍金をかけないと速攻サビます、
ジュラルミンとて本来、耐食性を上げる為にアルマイト処理に出しますが、今回は早く汚くなって欲しい?という意味不明の理由の為(笑)あえて未処理のままにします。

 

 

旋盤で無垢棒から削り出します。ウチも汎用旋盤欲しい!!

 

 

ええ感じに仕上がってますね。 さすがに重さがマッタク違います(笑)
この部品も量産しようか悩み中です。

 

 

どこぞのユーチューバーさんも割っていましたが(笑)本当によく割れる?スイングアームブッシュも製作しました。

 

 

ちなみにZ650ザッパーと共通部品なんです。
ザッパーオーナーの方も買うてくれへんかな・・・

 

 

重要保安部品なので、どうしようか思案中のキャリパーピストン。
重要保安部品だからこそ、こんなサビサビのまま使うのは危険なんです・・・
製造物責任とやらで市販化は悩み所なんです。

でもできる限り欠品部品については頑張って造れるものから発売していくつもりです。
なぜなら、たった一つの部品で作業が止まるのはもうゴメンこうむりたいですから・・・

KH400 520チェーンコンバートキット

最近忙しすぎて新たなパーツ開発に時間が取れません・・・
そんな中、かねてから構想中というか、すでに私のKH400には5年以上前から装着している530から520チェーンへコンバートするキットについてのお話です。

 

 

今や100馬力クラスのスーパーマシンですら520チェーンを標準採用していますので今更、安全性がどうとかいうレベルではないのは火を見るより明らかです。
当時のチェーンは素材も悪かったとはいえ、たった38馬力しかないKH400に、純正は530サイズという、リッターバイククラスであろうチェーンが採用されているんです・・・

 

 

手前が520奥が530サイズのチェーンです。
こうやって並べると物凄い差ですね・・・

 

 

スプロケットの厚みの差も歴然です。
これだけ厚みに差がある530と520ですが、昔に比べ格段に性能が向上した最近のチェーン、流石に530チェーンではオーバークォリティーどころか、フリクションロスが大き過ぎます・・・
実際520にサイズダウンして車体を押すだけで、フリクションの違いを体感できる位ですから!
なまじっかエンジンのパワーアップに無心するより、非力なミドルクラスではこちらの方が効果テキメンです。

要はエンジンをチューンする前に「お前がやせた方がよっぽど効果があるやんけ!」って話ですね(爆)

 

 

では何故、未だ市販化に踏み切れないのかというと、フロントスプロケットの取付け方法に一抹の不安がありました。
もし、スプロケットナットが緩んだら大事故になる可能性があります・・・
私のKHには他車のスプロケを流用しているので、元々のクローワッシャーが使えず、ネジロック剤+Uナットという特殊な緩み止め機能のあるナットで固定しています。
でもこれで実際5年以上乗っているので、プライベーターレベルならまず問題ありません、が命に係わる部分だけにもう少し安全性の担保が必要かな・・・と思い発売には至りませんでした。

 

 

フロントスプロケットに関し、固定方法や寸法の帳尻合わせなどなど、試行錯誤しました。
画像にあるようにアウトプットシャフトのスプラインに合うようなスペーサを造ってチェーンラインを合わせたりしましたが、やはり素材の問題や強度の問題からして、一体の方が安全の担保はしやすいので却下。

 

 

スプロケットナットの緩み止め対策として思い浮かんだのが、上の画像の大阪が誇る「絶対緩まないナット!」ハードロック工業様のロックナットです。
取り寄せてみて驚きましたが、なるほどこれなら緩まんな!と感心するも、厚みがありすぎでダブルナット部がかかりません・・・
ヘビーすぎる大きさは、ハードロックといゆうより、ヘビーメタルナットって感じです(涙)

 

 

ヘビメタがダメなら、ハードコア・・・いえいえ、ほんでもって白羽の矢が立ったのが、富士精密様の「Uナット」です。
スプリング状の鉄板をかしめてあり、万が一緩んでも脱落し難い構造です。
ただ、緩み難いのは嬉しいのですが、一度締め付けると、外すのがかなり困難です・・・

 

 

で結局、純正同様クローワッシャー+Uナットで安全を担保することができそうです。
Uナットはトルク管理が重要ですので、必ず整備士資格のある方に締め付けトルクを確認してもらって下さい。

そして今一度、安全確認の為、自分のKHでテスト中です。
KH400の530程ではありませんが、KH250も純正525サイズのチェーンではオーバークォリティーです。 KH250用として、525→520コンバートキットも併せて発売する予定です。

特注スプロケの入荷にも少し時間がかかりそうですが、近日中に発売予定です。下手なエンジンチューンよりも効果が期待できそうな520コンバートキット、乞うご期待あれ。

KH400 KH250 350SS用 ボルトオンPWK28キャブキット

KH400にボルトオンで装着できるケイヒンPWK28 キャブキットです。
KH400並びに350SS用としておおまかなセッティング済みですので、
煩わしいニードルの選定は必要ありません。
取り付けに必要な、専用マニ、ガスケット、インシュレーター、専用ケーブルがセットになっており、装着したその日から走行可能です。オプションで、エアーファンネル&パワーフィルターキットも発売中です。

尚、チョークケーブルはダルダルになりますが、ノーマルがなんとか使えます。
ただ、霧化特性はノーマルとは比較になりませんので装着頂いた多くのお客者より「別物のバイクになった!」と嬉しいインプも多数頂いております。

(注)受注生産となりますので、納期がかなりかかります。詳しくはお電話にてお問合せ下さいませ。

350SS用ケイヒンPWK28キャブキット        154000円 (税込み169400円)

KH400用ケイヒンPWK28キャブキット        145000円 (税込み159500円)

 KH250用ケイヒンPWK28キャブキット        154000円 (税込み169400円)

PWK28用 エアーファンネルキット          13500円  (税込み14850円)

PWK28用 パワーフィルターキット          10910円  (税込み12000円)

 

* お陰様で今回ロット分は完売致しました。
  次回生産の予定は今の所未定です。

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