お待たせ致しました! KH250用ケイヒンPWK28キャブキットが完成しました。 兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです

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お待たせ致しました! KH250用ケイヒンPWK28キャブキットが完成しました。

大変長らくお持たせ致しました。ようやくKH250用ケイヒンPWKキャブレターキットが完成しました。

なぜ250用だけ発売が遅れたかと言うと、250ccに28Φと言う大口径キャブを無理やり取り付ける為、
中低速のセッティングに納得がいかなかったんです・・・

 

 

ただ単に取り付けるだけならマニのピッチやシリンダー寸法など350とほぼほぼ同じなので簡単です。
ヤフオク等でも最近では250用の海外製PWKもどきを出品している方もいる位ですから。
ただ、個人的にトリプルシリーズで一番乗り難いのは250と思っているので、今より低速トルクがなくなるのは困ります・・・
過去のええかげんな雑誌の記事などで、500SSは低速トルクが細くパワーバンドに入るといきなり豹変するジャジャ馬みたいな書き方をしているしったか者もいますが、完調な500は世間で言われる程けっして乗りにくくはありません・・・下手すると初期型ガンマや初期RZ250のような排気デバイスのないクォーターの方がよっぽど乗りにくいですネ。
もちろん例に漏れずYPVSのようなお助け装置のないKH250なんぞスロー調整が少し狂っただけでも信号スタートでもたつきます・・・車の流れをリードするとなるとスタート時に半クラなど結構気を遣いますもんね。

 

 

そんな、ただでさえセンシティブな250に28Φという大口径キャブを使うのは大変です・・・
元々のノーマルが22mmで、500のノーマルが28mmなので考えただけでも大きすぎます。
また、市販の汎用PWKキャブは元々が2ストモトクロッサー用だったのでそれ向けにセットされています。
シリンダー単室容積が125~200cc辺りが最適なキャブなので、KH250みたいに単室容積が250÷3=83.3ccと原チャリなみのKH250にポン付けではまともに走る訳がありません・・・

ただ、キャブの口径というのは本当に複雑で、大きすぎるのはもちろん、小さすぎてもダメなんですね・・・
よくゼファーの750なんかで、口径が33じゃないと乗り難いという方もいらっしゃいますが、当店はゼファー750で35Φでも初心者でも乗れるくらいのセッティングを施します。車でも、L型エンジン等、セッティングを煮詰めていくとソレックス44Φより50Φの方が逆に乗りやすくなった事もあります。要はセッティング次第で大きすぎる口径でもなんとかなる場合もあるんですね。

また、PWKキャブはモトクロッサーなどのコンペティションモデルから、市販車まで数多くに採用された事もあり、幸いな事にセッティングパーツは豊富です。数あるニードルやジェットなど組み合わせは無限大です。
完全なフラットバルブでない半筒形スロットルのおかげで、セッティングの懐も深く、何より著しい霧化特性の改善により、低速域もそれほど犠牲にならずにすみそうですし、一度セッティングが決まってしまうとそれほど顕著な調整も必要ないのが魅力です。

このような多数あるセッティングパーツからKH250に合う組み合わせを選んでいきます。
高回転だけなら原付小僧でも合わせられます・・・PWKキャブに限らず、CRやFCRでも、やはりプロとアマの違いは中速域の乘りやすさやパーシャル域から全開時のツキのよさなんですよね・・・
しかしながらキャブの口径が大きい場合など、ニードルのストレート径やテーパー角はもちろん、ニードルジェットなども大きく影響します。当初スロットルのカッタウェイも変更する予定でしたが、コストがかかり過ぎるので断念せざるを得ませんでした。

 

 

 

 

そこに加え、セッティングをより困難にさせるのがKHを含むSS系の点火システムにあります・・・
無接点CDI方式のKH400の点火系は、誤解を恐れずに言えば100か0です。
よってエンジンの圧縮がきちんとあれば、エンジン調整はキャブのみでOKです。
なので、チャンバーの銘柄など多少の誤差はあるにせよ、ほぼポン付けで走行可能です。

 

 

当時から車両価格がシビアな250クラス、コストの兼ね合いなのか、後期のKHになっても点火装置は古典的なポイント式です。この方式は発動機の初歩的な点火方式でそれこそかのT型フォードとかからほとんど進化していないんですね・・・
古典的なポイントも黎明期の信頼性のないCDIより信頼性はあるといえど、機械的に回路を開閉している以上、必ず摩耗します・・・またこのポイント調整も少々クセがあり上、3個もあるので、数多くの車両が入庫してきて、まともだったことなんて一度もありませんし、ボクがやっても未だこれで完璧やとは思ったことがないくらいですから・・・
キャブセッティング以前の問題の車両が多いのに、この上キャブの空燃比までとなったら・・・ほぼ迷宮入り間違いなしです。

 

 

そんな複雑なポイント&元々センシティブな250・・・それに加えて、250は変な?改造している方も多く複雑極まりありません・・・チャンバーの種類も多く、どれを基準にしようか悩みまくります。
本当は現在開発中のSS用CDIシステムが完成してから発売したかったのですが、前出の「ヤフオク」物などの問合せも多く、見切り発進ですが、ほぼ納得のいくデーターがでましたので発売に至りました。
その為、250用キャブはある程度チャンバーなどの仕様を聞いて2通りのセッティングを用意しています。
注文時にチャンバーの銘柄&ファンネルかパワーフィルターなのか等、おおよその仕様をお知らせ下さい。

尚、どのモデルも純正のエアークリーナーBOXを取り外して頂く必要がございます。
基本セッティングについては、パワーフィルター仕様+K2テックチャンバーでの設定となっております。
専用セッティング済みと申しましても「だいたいは走れます」と言う程度です、必ず、スロー及び、メインジェット等の細かなセッティングを各自行って下さい。

この商品はあくまで競技用専用部品の上、SS並びに250系はポイント点火ですので、車両個体差が大きくポイント調整を入念に行わないとまともには走れません、取付けならびにセッティングについては経験豊富なショップ様にて行って下さい。取付けによってエンジンの破損並びに事故等々がございましても当店は一切の責任は負いかねます。

 

KH250用ケイヒンPWK28キャブキット  税込み154000円(税抜き価格140000円)

PWK28用 パワーフィルターキット     税込み9900円

PWK28用 エアーファンネルキット     税込み11550円

* 初期型250SS用のパワーフィルターについては適合確認が取れておりません。

今回生産分も数に限りがございます。次回生産予定は3月下旬の予定です。

 

 

 

 

 

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