かゆい所に手は届くのかな?
KHを一度でも自分でいじった事がある方なら絶対解って頂けると思い・・・イヤ思いたいですが(笑)
シフトペダルの特殊ボルトを緩めたり締めたりするのに工具が入らず苦労します・・・
市販のスパナやモンキーではステップゴムが干渉し、本当にやりずらい!
チョット前まで、専用の薄いスパナを探し当ててなんとかやってきましたが、いかんせんスパナでは時間が掛かります・・・
国内物はステップバーが曲がっている個体も多く、海外物などは可倒部分が邪魔でやりずらくてかなわんのです・・・
当初、6角穴の開いた特殊ボルトを製作しようと思いましたが、よう考えると「SSTを造りゃええやんけ!」って事で、かゆい所に手が届く?SSTを造ってみました。
特殊ボルトに合う形のベースを2017ジュラルミンの無垢材から削り出し、
センターに3/8(9.5mm)のエクステンションバーが入る様に加工
これでラチェットが使えるようになります。
やはり、一度ラチェが使えるとなると、もうスパナでこちょこちょなんてメンド臭くてやってられません!
当初、強度を考慮してクロームバナジュウム鋼なども考えましたが、加工性と携帯性を考慮すると、2017ジュラルミンに落ち着きました。
私自身が何度も耐久テストして、あえて推奨していない「本締め」も試しましたが今の所、破損や摩耗もありません。
但し、あくまで「仮締め用」ですので、よゐこは絶対に真似をしないで下さいね。
途中、もっと横着をできるように、ある程度緩んで軽くなったら手でも回せるように滑り止めと意匠をかねて側面にローレット加工を施しています。
とは言うものの、「こんなもん誰が買ってくれるねん!」といつもの悪魔、いえ天使がささやきます・・・
いつもの如く単価が安くなるからと欲をかいて大量に発注すると、「棚の肥やし」と化します。
今回、かゆい所に手が届くパーツとして、解る方のみに買って頂ければいいかなと割高を覚悟で少量製作して頂きました。
最初に言ったように一度でも自分でスプロケットカバーなどを外そうとした事がある方には絶対重宝されると信じ(笑)
量産製作所の方にもホンマにこんなん売れるん?って心配までして頂きましたが、半ばKH屋の意地?で発売します!
販売価格は税込み5800円です。初回ロットは20個です。必要として頂ける方はお電話にてご注文下さいませ。
マッハ KH トリプルシリーズの都市伝説?
マッハやKHの話で何故か「真ん中が焼ける」とよく言われます・・・
がっ!しかしである。
私の経験上、何故か3番シリンダー(勝手に右から順に呼んでます本当は1番)ばかり焼き付いています。
この帰国子女のKH400もキッチリ3番シリンダーが焼きついています・・・
マッハ系のシリンダーレイアウトだけを見ると、やはり真ん中のシリンダーの冷却効率が悪く見えますが、適正なピストンクリアランスとキチンとしたオイル管理をしていれば、そうそう焼きつくという事はありません。
では何故3番ばかり焼けるのか??
それは、単純にオイルポンプから「遠い」事に尽きます・・・
どうしてもデリバリパイプも長くなり、油圧の低下やポンプワッシャーからのエア噛みなども疑われます。
また、純正オイルポンプの信頼性が低いのもありますが、
タコメーターと共にオイルポンプを駆動している、チープなプラスチック製のギアとシャフトに不具合が出ている車両も多いですね・・・
オイルさえ切らさなければ、そうそう焼きつく物ではないハズなんですが・・・
そうやって永い間にマッハの「都市伝説」として拡散していったのでしょうね・・・
みなさん、くれぐれも「真ん中」ではなく、「3番」に気を使ってあげて下さいね!