本日発売!GワークスバイクVol 17 に掲載されました!
12月26日発売のGワークスバイクに当店が掲載されました!
しかもナント!巻頭カラー!! 合計5ページに渡って特集されました。
当初取材を申し込まれた時、何か特集の一コマなんやろな~程度に思っていましたが、
あまりに沢山の写真を撮って頂いたので、多少は期待もしていましたが、まさかの巻頭カラー!!!
もう嬉しくて嬉しくて、間違いなく「家宝」決定です。
でも実は何より嬉しいのは自分の店が紹介された事ではないんです・・・
この記事で私は「25年間以上」所有していると紹介されていますが、正確には「35年目」の間違いです(笑)その34年の間、欠かさず「KH」と少しでも見出しがあるような雑誌を見つけるたび書店で衝動買いをしていましたが、どの雑誌も花形のZやマッハの陰に埋もれ、申し訳ない程度に記事があるだけだったんです・・・KHは。
16歳の時、Z400GPに乗る先輩に憧れ、俺も絶対GPかFXを買う!と心に誓うも、すでにFXやGPは貧乏高校生のバイトで買える金額ではありませんでした・・・
そんな時、田舎の掟?で車の免許を取った先輩達が、単車を後輩に譲るならわしがあり、当時はCBXですら「15万で売ったるど~」っていう先輩もいたんですが、このKHは破格の10万円だったんです!でも心の中で、キッタナイ単車やな~って(笑)ただ、BEETの通称「爆竹」チャンバーが付いてて、音だけは他のヨンヒャクにはない個性があったので、なんとなく「コイツで辛抱しょうかなぁ~」ってなノリで購入しました。
もちろん、周りのツレらからは、「何でこんなボロ買うたんや?」とか、「煙たいから前走んな!」ってゲテモノ扱いされる始末。とどめは鳶の会社のボンボンだったツレは金に物を言わせて、当時からみんなに羨望の眼差しで見られた、「タカトリスペシャル」というZ400FX、そうです630ccという驚愕の排気量+フルチューンで、当時クラス最速だったGSX400Rでさえブッチ切る伝説のFXを購入、それはそれは本当に羨ましかったですね・・・
そんな冷遇された時代を経て、ここ最近ではよくお店にエンジンOHの依頼の電話があります。
未だ納車できずお待たせしている車両も多数ある為、入庫をお断りしているのが現状で心苦しいのですが、皆さん共通しておっしゃるのが「ず~っと何年も乗っている」とか「これから一生乗りたい」とか、本当にKHを愛されている事がひしひしと伝わってきます。当初、周囲から、KHなんて乗ってる変わり者なんてオマエくらいで商業ベースに乗るわけがないとかまで言われましたが、お店を開いて、全国にはこれだけの隠れKHファン(笑)がいることを知り嬉しくなったのはつい最近の事です。
前置きが本当に長くなりましたが、それ程草場の影を歩いてきたKHが雑誌の冒頭に出るってどれほど凄い事なのかを伝えたかったんです!
ここ最近は、Zばかりの記事で少々ネタ切れぎみで箸休め的に扱って貰えたのかもしれないKHですが、乗ると本当に楽しいんですよね・・・独特のエキゾーストノートに加え、運転する喜び・・・そう、そこら近所をただ乗っているだけで楽しいんですよね・・・
誤解を恐れずに言えば、名車と呼ばれた車両でさえ4サイクルエンジンなら、現行車とそう大きく乗り味は変わりません・・・唯一無二の2サイクル三気筒に一度でも乗ると、もはや中毒症状は完治不能となります。そんな訳か、ここにきてようやく世間様の評価が変わってきた様で、本当に嬉しく思います。
一時、Z2やH2も所有していた事がもありますが、やはり車体の大きさからくる旋回性の悪さなど、ミドルの楽しさが余計に解るんです、だからこのKHだけは肌身離さず現在まで乗り続けてきたんだと思います・・・世間では圧倒的人気のH2でさえ、私にはあの不快な振動に加え、峠道では正直アクセルを全開にするのをためらってしまう大柄なH2より、ピーキーでじゃじゃ馬なH1や旋回性の良いミドルマッハの方が個人的には好きなんです。だから今はKH400が一番自分の中で楽しく、しっくりくるんです。
何にせよ、KHは、キック一発で50過ぎのオッサンを16歳の単車小僧に戻してくれる魔法のような単車ですね。
34年を経て、今もなお、私をときめき続けさせてくれる相棒に、少しは恩返しができたのかな?
スピードショップイトウ製 Z400FX用ブレーキキット
Z400FXユーザー必見!!
自動車整備学校時代の同級生が営むスピードショップイトウより渋いZ400FX用(E1~E3)ブレーキキットが発売されました。
昔はZ550FXのWディスクを血眼になって探したもんですが、
最近では逆にZ400JやZ500などの帰国子女のおかげか、シングルディスクの車両の方が珍しくなりました。
国内物のZ400FXはフロントシングルディスクです。
KHなどに比べれば全然マシなブレーキシステムですが、それでも現在の道路事情からすると心ともないのも事実です。
かといって、最新のアフターマーケット製ブレーキでは、あの時代の雰囲気が台無しです・・・
そこで、見た目は当時のまんまですが、最新の素材を使用したサンスター製Z用250Φディスクを使い、キャリパーはこの時代の雰囲気を壊さず制動力の向上が図れるAP2696やブレンボラグビーキャリパーなどが使えるブレーキキットを発売。
上が今回の250mmディスク。下がFXノーマルの277mmディスクです。
見た目は殆どおんなしでも、平成生まれのローターと昭和のローターとでは全くの別物です。
同じ様なステンレス素材ですが、ヒートトリートメントを施した独自の40系ステンレス素材は効き、タッチとも全く違います。
雨の日の効きなんて・・・
見た目が純正とほとんど変わらない現代のローターが使えるなんて、本当に羨ましい限りです。
数さえ読めるなら、KH用も作りたいと本当に思うのですが・・・
こんなさりげないパーツを奢った大人のFXって本当にカッコええですよね・・・
ただ、見た目はそっくりでハブのPCDも同じですが、オフセットが全く異なります。
下の画像のハブですが、段差が6mmしかないので、オフセット分のスペーサーを単純に乗せただけではセンターが出ず危険です。
そこで、専用の段付きスペーサーを制作。上側ででセンターが出せる為ボルトオンで装着可能です。
この様なパーツは外から見えない地味なパーツですが、本当に大切な部分なんです・・・
予定価格はキャリパーサポート(20350~44000円)
専用スペーサー9000円
別途必要部品
Z用250mmローター(参考価格30000円くらい)
使いたいキャリパー(16000〜60000円くらい)
もちろんE4用も制作可能です。この画像はE4にブレンボラグビーキャリパーを装着した一例です。
関西の方なら、当店でもお取りよせ&取り付け可能です。
最後に、どうしても中型系は珍走団?と呼ばれるような改造?いえ改悪を好む輩が多いのも事実です・・・
しかし、ウチもそうなんですが最近、中型車両しかもKHやFX、フォーワンなどでも、当時にも確実にいた、いわゆる「正統派」と呼ばれるようなお客様が増えている気がして本当に嬉しく思います・・・
そんな「正統派」の貴方に贈る本物のパーツ、彼がプロデュースする本物のパーツには機能美が溢れています。
当時物でもなく、流行を追い求める物でもない・・・「あの頃の憧れをあの頃らしく・・・」
彼がいつも口にする言葉ですが、同じ時代を駆け抜けてきた私もそうありたいと常に思います。