GSX400FS インパルス 31年間乗り続けるって事・・・
同級生が31年間乗り続けている旧インパルスが車検の為入庫しました。
思えば遠い昔、「ワシ、インパルス買うわ!」って中学の時から言っていたヤツがホンマにインパルスを買った時の ボクの頭に走ったインパルス(衝撃)は相当なものでした(笑)
何故なら、当時「ヨンヒャク」に乗るって事は、今時の若者がレクサスに乗ってるより凄い事で、それはもう羨望の眼差しで見られたもんです。
2月生まれだった私はこれほど誕生日が遅い事を呪った事は、今現在に至ってもないでしょう!
片や「ヨンヒャク」片や「チャリンコ」ってのは、今で言う「フェラーリ」と「軽トラ」以上の格差でした。
その上、高校生だった私には車検がある「ヨンヒャク」をバイト代だけで維持するのは無理でした。
その為、車検の無い「ニヒャクゴジュウ」しか買えんかったので、いよいよ「ヨンヒャク」に対する羨望は、やがて妬みへと変わっていきました(笑)
その後、何年も月日が流れ、ひょんな事から単車の話になり、お互い口を揃えて出た言葉が
「えっ!お前、まだ持っとったんけ!!」(笑)
当時は18歳になると、単車を降りるか、フルノーマルにして乗るとゆう、田舎の掟のようなものがありましたからお互いビックリ!
私も、車は18歳の時に買った昭和47年式の車を今も所有し続けていますので、「所有し続ける大変さ」は身にしみて感じています。
今でこそ旧車ブームですが、一時はゴミの様に扱われ、車検も毎年受けないといけなかった暗黒の時代にも手放す事なく大切に乗り続けたという事実には敬服します。
二年ごとに懐かしいコイツに再会する時は、私のKHも16歳当時のライムグリーンに戻して一緒に近所を流します。
年々単車が小さくなり(笑)乗り手はすでに「老い」すら感じる歳になってしまいました。
当時、「キャブ何φ?」か「ジェット何番」といった会話は、31年の歳月が「お前、血糖値なんぼ?」とか「血圧は?」とかにすっかり数値の話題を変えてしまいました(爆)
でも当時からあたりまえのようにいてくれるコイツにまたがると、 ギアポジションインジケーターの赤い光が、いとも簡単に私を15歳?に戻してくれます。
そしてまた、あの悔しかった「ヨンヒャク」への妬みがふつふつと蘇ってきました・・・合掌
足回りのオーバーホール作業
地味な作業・・・
最近、当店では、よく足回りのオーバーホール作業を承ります。
フロントフォークOHに始まり、スイングアームピボットのグリスアップやステムシャフトのグリスアップなどなど・・・
この様な地味な作業は、ショップ側に限らず、お客様側としても、カスタムの様な華やかさもなく、見た目も殆ど変わらない割りに、それなりの工賃もかかる為、双方がやりたがりません・・・
かく言う私も、同じ地道な作業ならキャブセッティングなどの方が好きなんですが、ヤレた車両であればある程、コレをやると本当に見違えるように「足が動く」様になるので、引き渡し時にお客様が「全然違う!」と喜んでくれる事が唯一の励みです。
オートバイに乗る方の平均年齢がどんどん上がってきた事は、少し寂しくもありますが、地味な「整備」にキチンとお金をかけて頂けるライダーが増えた事は、オートバイが、熟成された趣味になってきたからかもしれませんね。
このような作業を、当店に依頼して頂ける事を誇りに思いながら、今一度、襟を正して作業していこうと思う今日この頃です。
カワサキトリプル KH250 400 マッハ オーバーホール
旧車(特にトリプル系)の各種オーバーホール、まずはご相談ください。
特にマッハ系トリプルは比較的単純な2サイクルエンジンで、よもすれば「草刈り機」のエンジンとそう大きく変わりません。
ただ、やはり「ここだけは」という箇所もあるのも事実です。当店では35年間乗り続けてきた貴重な「経験」と「ノウハウ」を持っています。長年培ってきた秘儀を多様しながら、大切な宝物を未来永劫維持していく為のお手伝いができればと考えます。
カワサキトリプルの弱点である駆動系。ミッションギア、キックシャフトASSY、シフタードラムにWPC加工、必ずと言っていいほど焼けただれるシフトフォークにはWPC+Mos2加工を施し、万全を期します。