3月になると、当店では、なぜか車の入庫が多くなります。
車検で入庫したライフですが、入念にチェックした甲斐か?マスターシリンダーからのブレーキオイルの漏れを発見。
ブレーキを構成する重要な部品なのですが、外してよく観察すると、ブレーキ倍力装置のサビ具合から判断すれば、ずいぶん前から漏れていた可能性が・・・
整備点検記録簿を見る限りこの車両は、前回某ディーラーにて車検したはずなのですが、本当に危ないところでした・・・
まさに昨今の車検価格の崩壊による悪しき一例かもしれません。
ディーラー整備士なんて、時間に追われ、効率のみ求めてられて、廻りを洞察する余裕なんてある訳がありません・・・
挙句の果てには、6本あるプラグが「3本だけメーカーが違う」という暴挙まで・・・これは明らかに6本交換するのが面倒くさかったのでしょう。
しかし、マスターシリンダーのインナーキット交換なんて何年ぶりでしょう・・・
昭和の頃の車は、2~3年もすれば、マスターからブレーキフルードが漏れるのは当たり前の事で、まだ見習いだった私は兄弟子達に怒鳴られながら作業したイヤな思い出が蘇ります(笑)
しっかし、なんでホンダ車ってタイミングベルトを交換するだけにここまでバラさんとアカンねん!
整備性の悪さは結局高額な工賃となって消費者に帰って・・・
イヤイヤ、価格競争の煽りで工賃に転嫁できる訳もなく、泣くのは場末の工場だけって話やね・・・(涙)