GPz400FⅡエンジン編
最近、死ぬほど忙しく、ブログは完全放置プレイ状態でした・・・
すると、こんなブログでも「いつも楽しみにしています」と嬉しい言葉をかけて頂いていますので、頑張ってUPしていきたいと思います。
そんな訳でGPZ400FⅡの続き、エンジン編です。
やはり一番のネックはクランクケースの割れです。
フレームの曲がりといい、相当大きな転倒劇があったに違いありません・・・
このヘッドカバーのハゲ具合を見ればどれだけの酷い放置プレーをされてきたのかがよく解ります・・・
でもエンジンを開けると、そこは実走3300㎞のクランク!ウットリするほど綺麗です。
ピストンなんかもすごく状態はいいですね、スカートの傷も皆無なので、リングだけ変えて、WPC処理に出す事にしました。
問題のクランクケースを修理していきます。
中学時代の先輩にアルゴン溶接で肉盛りしてもらいます。
これをリューターで形成していきますが、超硬刃からでる削りカスがチクチクします。
そういや下宿時代に友人の寮に遊びに行った時、座るとやたらお尻がチクチクすると思ったら、そいつは自分の部屋にセブンの13Bを持ち込んで部屋でポートを削っていたのを思い出しました。
当時、貧乏学生には有難い、ポート研磨だけで恐ろしく速くなるSA22Cが大人気でしたね。
サイドポートのままなんて少数で、今や死語の世界と化した「クロスポート」や「ブリッジポート」極め付きは「ペリフェラルポート」ってなんての強者までいましたね。
ウエーバーのダンドラとサーマルリアクターを外した爆音セブン達、トンネルの中なんて排気ガスでよく死にそうになったな・・・トドメはエンジンを切った瞬間マフラーからバンッ!って轟音が(笑)
ほんまにええ時代でしたね~
なんとな~く形になってきました。
途中、肝心な箇所を撮り忘れていました(笑)
ガイド廻りのガタも流石にこの距離では皆無でしたが、ステムシールは交換します。
インシュレーターなどのゴム系は無条件交換です。
しかしゼファーのおかげか、この辺りの部品に悩まなくていいのは羨ましい限りです。
俗に言う「Fカム」作用角もリフト量も初期のFXの頃とは大きく異なります。
ここ頃に電気式タコメーターが出だしたので、カムにタコメーター用のギアが切らなくなりました。
当時、毎年新型が出るほど熾烈なパワー競争の渦中にあって、空冷最強に拘ったこのFカム&ヘッド回りはカワサキの意地なんでしょうね・・・
ポート加工なんて熟練工による手作業で行われていたというから驚きです。
また、俗にいうFなし51馬力と54馬力のFⅡとでも軽量化の恩恵もあり、かなりの差があったような・・・
当時、友人どうしで水冷GPZ400RとFⅡで競争した時も自主規制最高59馬力の水冷4バルブ400RとFⅡでは、驚く事に実際にはFⅡの方が速く、自分の目を疑った記憶が懐かしくもあります。
日頃、2ストばかりなので、たまにはバルブクリアランス調整は楽しいですね。
昔、FXをやった時のシムセットを倉庫をひっくり返して出してきました。
しかし、このカム、測定にかなりクセがあり難儀しますね。
クラッチ関係も全て新品が出ます。ディスクなどまだまだ使えそうでしたが、こんな消耗品は無条件で交換です。ジャダーの原因になっても困りますので。
次回は車体塗装&電装編の予定です。
いつアップでけるかな・・・(笑)