KH用 小物リプロパーツ。
ここん所、死ぬほど忙しく、なかなかブログ更新もままならない状態が続いています(涙)
なぜそんなに忙しくなるのか?いろいろ原因はありますが、やはり純正部品の欠品が一番重くのしかかってきます・・・
KHに限らず、旧車全般にいえる事ですが、一つだけでも部品がないと全てストップしてしまうんです・・・
エンジンなどバラした時、どう見ても再使用不可な部品であっても、新品部品が手に入らないなら、「見ぬふり」をしてそのまま組むか、いつ出てくるとも限らない中古部品をヤフオクなどで物色するしかありません(涙)
全ての物が作れればいいのですが、やはり個人に毛が生えたレベルの当店では限界も有ります・・・
先日も、かねてから欠品に悩んでいた、KH400用のクラッチスプリングの見積りが上がってきました。
「こんなもん、ほんまに売れるんかいな??ワシ以外、誰が買うねん・・・」
必ず毎回口から出てくる言葉です。
海外メーカーのリプロパーツでKH400用の強化スプリングはすでにあるのは知っているんですが、いかんせん固すぎるきらいがあり、クラッチ操作が重くなってしまうのは困ります。
地元の先輩が中国と貿易を昔からしていて「そんなもんやったら浙江省で、なんぼでも安くで作ってくれるど~」
と言ってくれるのですが、保守的な私はやはりメイドインジャパンと対面商談に拘ります。
何でもネットで検索でき、簡単に物が買える昨今ですが、素材に始まり、バネレートの設定とか、こと細かく対応してくれ、納得のいく物ができるのは、やはり直接対面する事に尽きると信じて疑いません。
でも悲しいかな、やはり生産ロットと言う壁はどうしょうもありません・・・
今回もとりあえず20台分からスタートなので、コストは割高になるという負のスパイラルに陥ります(涙)
今回、PWKキャブ装着により、ノーマルのクラッチでは滑ってしまうという嬉しい?悲鳴ですが、むやみにレートを上げると圧着力は上がりますが、クラッチ操作が重くなってしまいます・・・
仕様に関して、担当者の方と綿密に打ち合わせます。ノーマルバネレートの測定はもちろん、ヘタリ試験や素材に至るまで、納得がいくまでメイク&トライを繰り返します。
某、大手バイクメーカーにも納入実績のあるメーカーさんなのに、当店のように風が吹いたら飛んでしまいそうな弱小店舗と取引きして頂ける事に本当に感謝しています。
このS1,S2用のタンデムステップカラーですが、もちろんメーカ製造廃止部品です。
KH400などに採用されているラバーブッシュ支持なら、今でも部品は出ますが、やはり目立つ部分だけになんとかしたくなります。
ヤフオクでたまに出ますが、みなさん流石によく知っておられ、競り合いになります。
この程度のカラーなら、材質に拘らなければそう難しいものではありません。
2017系ジュラルミンを削り出します。鉄で造ると、鍍金をかけないと速攻サビます、
ジュラルミンとて本来、耐食性を上げる為にアルマイト処理に出しますが、今回は早く汚くなって欲しい?という意味不明の理由の為(笑)あえて未処理のままにします。
旋盤で無垢棒から削り出します。ウチも汎用旋盤欲しい!!
ええ感じに仕上がってますね。 さすがに重さがマッタク違います(笑)
この部品も量産しようか悩み中です。
どこぞのユーチューバーさんも割っていましたが(笑)本当によく割れる?スイングアームブッシュも製作しました。
ちなみにZ650ザッパーと共通部品なんです。
ザッパーオーナーの方も買うてくれへんかな・・・
重要保安部品なので、どうしようか思案中のキャリパーピストン。
重要保安部品だからこそ、こんなサビサビのまま使うのは危険なんです・・・
製造物責任とやらで市販化は悩み所なんです。
でもできる限り欠品部品については頑張って造れるものから発売していくつもりです。
なぜなら、たった一つの部品で作業が止まるのはもうゴメンこうむりたいですから・・・