兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです Tag Archive | KH250修理

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欠品だったシフタースプリングを制作しました。

 

純正部品の欠品の多さに悩まされるKHですが、こと心臓部の欠品には本当に悩まされます・・・
断腸の思いで開けた心臓部には、できる限り新品の部品で組みたいものです。
ただでさえ2速ギアのギア抜けに悩まされるトリプルですが、この小さなスプリングはシフタードラムを固定するレバーの位置を保持する重要な役割を担っています。そんな大切な部品を40年以上伸び縮みを繰り返し疲労したバネを再使用するのはいかがなものでしょうか?

 

 

そんな思いから以前、製造廃止部品のリターンスプリング(純正品番92081-1118に相当)を自分用に少量制作し、当店でエンジンをOHして頂くお客様のみに使用していましたが、ストックしていた在庫を使い切ったのをきっかけにこの度、量産する事になりました。

 

 

新たに一から図面を起こし直し、材質も現在のSWP鋼を使って製作しています。
一度開けたら、なかなか開ける事のない腰下の使用だからこそ、キックリターンスプリングと同様オーバークォリティーかなと思える素材を厳選し、信頼のおける国内工場で生産しています。

本当に大切な愛車だからこそトライシクルは、こういった見えない部品に拘っていきたいと思っています。

シフタードラムスプリング   1200円(税込み価格1320円)

KH ブレーキローター研磨 ドラム研磨

全国のKH乗りの皆様、まだまだ寒い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?
こんなに寒い日が続くと、なかなか単車に乗る勇気?が沸きませんね(笑)
そんな冬こそ愛車のメンテナンスには絶好の季節かもしれません。
来るべき春に備え、ブレーキのメンテナンスなどは如何でしょうか?

最終型ですら誕生から、すでに35年以上経つKHシリーズは、人間で例えるなら、すでに60歳を過ぎたオ〇ハンかもしれませんね・・・夜の薄暗いカウンター越しなら、美魔女に見えたママさんも、朝方見るとタダのオ〇ハンだったというオチでは洒落になりません(汗)

制動の要となるフロントブレーキローターとリアドラムですが、30年以上酷使され続け、フロンディスクは使い古しのレコード盤(今の若い子に解るかな?)のようになっていて、酷い車両になると段付き摩耗を起こしている個体もあります・・・
一概にはいえませんが、レコード盤状になってしまうとブレーキの鳴きの原因になりますし、酷い個体ならジャダーが起きたりします。
また、高速道路などでフロントブレーキをキツくかけるとハンドルが触れたりするのは、ブレーキディスクそのものが、熱で歪んでいて、ハンドルがブルブル震える原因となります。

リアドラムに至っては、長期保管車などは、雨水が溜まり、腐食の激しい個体も多いです。
また、段付き摩耗が激しくなると、ブレーキシューがその段差にはまり、ブレーキパネルが外れ難くなってしまいます・・・
ドラムブレーキは放熱に関しては、風が直接当たるディスクブレーキに比べ、放熱性ではかなり不利です。熱歪により、真円ではなくなっている個体も多数あります。

そんな場合、専用の研磨機で「一皮剥いて」あげれば、この通り!
ほとんど新品の様な滑らかさ。
もちろん歪も完全に取れ、レコード状のキズも無くなり、パッドの当たり面積も若干ですが変わります。
リアドラムも段差や錆がなくなり、真円になります。

あまりに錆や歪の大きい個体は研磨にも限界があり、無理な場合もあります。
特に、保管状態が悪く、サビの根が深く奥まで入り込んでいる個体では研磨後であってもサビが残ってしまいます。
研磨後、フロントなら5.5mm以上、リアならDIA180.75mm以内ならOKです。

これによって制動力が飛躍的に向上する訳ではありませんが、ブレーキジャダーや鳴きには効果あります「旧車だからこんなもん」って思っているなら、それは大きな勘違いかもしれません。

この作業で「見た目」なんてマッタク変わりませんが、一皮むけた男になる事は間違いありません。
費用もそれほどはかかりませんので、寒い間にキチンと皮を剥いて、「その時」に備えましょう(笑)

フロントディスク研磨         9000円(税込み9900円)

リアドラム研磨            7000円(税込み7700円)

どちらも単体作業の料金です、送料及び脱着等は別途料金が掛かります。

当店オリジナル KH250 400用 クロームメッキスポーク組み付け

当店で使用しているスポークの振れ取り台は相当の年季物です。
私がこの店を開業するまで、この場所はこの辺りでは老舗の自転車屋さんでした。
その歴史ある作業台をオーナー様より譲り受けました。
当初、バイク用の振れ取り台を使っていたのですが、いかんせんコスト重視なのか、ボディーやガイドの剛性が足りず、振れを見るアームがすぐ動いて非情に使いにくい!
自転車用のこれは鋳物のアームで、かなり重いですが剛性はものすごく高いんです。
シャフト径がかなり違うので、バイク用に加工したところ、物凄く使いやすいSSTに変貌しました。

作業台に仮組みしたスポークホイールをセットして触れ取り作業にかかります。

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最初、グネグネ曲がっていたホイルもスポークにテンションを掛けていき、まず縦触れを取った後、ダイヤルゲージを見ながら横触れも取っていきます。

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時間をかけ、入念に振れを取っていきます。
最後はスポークを叩いて音を聞き、テンションを確認します。
https://garagetricycle.com/blog/wp-admin/post.php?post=295&action=edit

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う~ん・・・まだまだ納得が・・・(笑)

カワサキトリプル KH250 400 マッハ オーバーホール

旧車(特にトリプル系)の各種オーバーホール、まずはご相談ください。

特にマッハ系トリプルは比較的単純な2サイクルエンジンで、よもすれば「草刈り機」のエンジンとそう大きく変わりません。
ただ、やはり「ここだけは」という箇所もあるのも事実です。当店では35年間乗り続けてきた貴重な「経験」と「ノウハウ」を持っています。長年培ってきた秘儀を多様しながら、大切な宝物を未来永劫維持していく為のお手伝いができればと考えます。

カワサキトリプルの弱点である駆動系。ミッションギア、キックシャフトASSY、シフタードラムにWPC加工、必ずと言っていいほど焼けただれるシフトフォークにはWPC+Mos2加工を施し、万全を期します。

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