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「コンゴウノススメ」 その2

当店オリジナル50:1混合専用オイルを実際に使用したお客様より、「オイルを変えただけで体感できるほど加速が良くなった」「プラグがカブらなくなった」「始動性が格段に良くなった」「煙で服が汚れにくくなった」「エキパイ取り付け部からタレるオイルが少なくなった」等々、お喜びの声が多数届いており、本当に嬉しく思います。

ただ、純粋に混合での使用が良い事は解っていても、「めんどくさそう・・・」とか、「純正のオイルポンプの処理はどうすれば??」などの質問も多いですね。
実際、分離給油で使用されていても、大切な愛車を想うあまり、分離給油+混合ガソリンとの併用で使用されている方が多いのも事実です。
しかし、純正のオイルポンプは混合比が、20:1~25:1位になるように設計されているので、併用して使うと、どうしてもオイルの混合比が濃くなりすぎてしまいます・・・純正のオイルポンプは取っ払ってしまうのが一番ですが、どうしてもオイルポンプと併用する場合は、極力オイルポンプ調整ワイヤーで絞りぎみにしたほうが良いようです。
ただし、純正のオイルポンプを付けたまま、分離給油のタンクを空にしての混合使用はお控え下さい。
エンジンオイルでオイルポンプのプランジャーの潤滑も行っています、オイルの空打ちはポンプにとっても良い事がないのです。

 

 

また、純正のオイルポンプを取っ払うと、元々オイルポンプがあった所からギアオイルが溢れます。
その為、純正のオイルポンプを外し、オイルが漏れてこなくする為のメクラ蓋をレーザーカッターにて製作しました。
このオイルポンプの台座はいびつな菱形をしていて、レーザーカッターでキレイな菱形に切ると、何となく違和感があります・・・
なかなか納得のいく形にはなりませんでしたが、微妙に左右非対称にする事で、そこそこに治まるようになりました。
その為、カバーには裏表があります。逆に組んでも間にガスケットがあるので、オイル漏れの心配はありませんが、拘った部分なので、正しく組み付けて下さいね(笑)

もちろん、ポンプから出ているデリバリーパイプも不要ですが、外したそのままでは、KHの構造上、クランクケースの密閉ができなくなり、一次圧縮にも影響する為、クランクケースに刺さっているバンジョーとボルトの代わりに入れる、ボルトと銅ワッシャーもセットにしています。また、ぱっと見、純正のバンジョーボルトに見た目が近くなる様、クロームメッキボルト&銅ワッシャー仕様としています。

 

 

尚、ボルトオンで混合仕様に変更できるよう、純正のオイルポンプガスケットもセットしました。

一台分 消費税込み6264円(税抜き5800円)です。

 

 

混合タンクについて、すでに車載用のブリキタンクはご存知だと思いますが、自宅ガレージなどでも簡単に混合ガスが作れる混合用ポリタンクも発売予定です。この手の混合タンクは、お近くのホームセンターでも手に入りますが、よく市販されているガソリンとオイルを別口から入れ、タンクをひっくり返さない混ぜるタイプに比べ、ひっくり返さず、簡単に混合ガソリンが作れる様になっています。

 

「コンゴウノススメ」

 

「コンゴウ」と言っても最近の若い方なら、何の事??って思われますが、
要はガソリンとオイルを初めから混ぜて使う事で、よくある混合仕様の原動機は、草刈り機などの農業機械です。モトクロッサーやロードレーサーなどは、オイルポンプすら要らぬ物(フリクションや重量)なので、現在でも混合仕様です。
逆に、ほとんどの市販車は「分離給油方式」を採用しており、専用のオイルタンクを装備し、オイルポンプで圧送されキャブ付近でガソリンと混合されます。

 

 

もちろん全てのマッハも分離給油方式を採用していますが、このオイルポンプ系統が曲者なんです・・・

なんせチェックバルブの不良や、バンジョーからエアを噛んだりして、オイルポンプから一番遠い1番シリンダーが全シリーズ共、よく焼きつきます。真ん中シリンダーが冷却が悪く、焼き付きやすいと言う都市伝説までありましたが、経験上、一番焼きついてしまうのは1番シリンダーなんです。

オイルポンプ廻りをバラした事のある方なら解ると思いますが、オイルポンプはタコメーター駆動ギアと同軸にあり、そのギアはプラスチック製だったりするんです(汗)
それにプランジャータイプのオイルポンプは、やはり定期的なオーバーホールが必要ですし、当時のオイルポンプの信頼性は、たとえOHをしていたとしても信頼性は乏しかったりします。
ましてやギアの調子が悪い車両では、いくらポンプの吐出量を調整しても、たまに思い出したように煙幕をまき散らしたりするからタチが悪い・・・

 

 

マニュアルでは混合比は20:1となっていますが、どうしても「焼きつくよりはマシ」と思い、混合比が濃すぎる状態で走っている方が多いのも事実です。混合比が濃すぎると、プラグのカブリや、消音器の詰まり、農機具ではポートの詰まりまで起こり、エンジンにとってはいいことなんてありません。

その辺り(絶対に均等にオイルを行きわたらせる)事を考慮すると、最終的には「混合」に尽きます・・・
ではイザ混合仕様で行こう!と思っても、実際の混合となると「一体どれくらいオイルをいれたらええねん!」といつも疑問に思いながらも、分離給油と併用して、タンクに「適量?」と思える量のオイルを入れ、それこそ「適当」な混合比で走っていました。

実際20:1となると、結構な量のオイルが必要です。マッハ系の場合、満タンで15リッター前後タンクが多いのですが、15ℓとして単純に750ccものオイルが必要ですが、若い頃、混合比など知る訳もなく、適当に「ドボドボ」とタンクにたらして、今思えば絶対100cc位しか入っていなかっただろうし、「分離給油専用オイル」を使って混合していたので、攪拌性も悪く、よく焼きつかなかったなと今更ながら恐ろしくなります。
分離給油用のオイルは、圧送を前提とした粘度で作られているので、タンク内でガソリンとの攪拌性が悪いです、また、モトクロス用などのレース専用混合オイルは、高回転、高出力エンジンの対焼き着き性を最重要視しているので、ストリートでは固すぎますし、何よりひまし油などの植物系オイルとの混合合成ゆえ「使い切る」事が大前提ですので、保管性が悪すぎます・・・

 

 

そんな訳で前置きが長くなりましたが、トライシクルでは、ちゃんと計量できるオイル容器と、50:1で使える最新オイルを発売します。
市販の2サイクルオイルは極一部のメーカーを除き、ほとんどの大手メーカーのオイルが悲しいかな80年代から90年代頭初に発売された製品を、ほぼそのまま継続販売しておりマッタクと言っていい程、中身は進化していません・・・もちろん、2サイクル全盛だった60年代~70年代の頃のオイルとは比べ物にならないほど良くなっていますが、それでもここ20年程は2スト車両の生産中止に伴い、新製品はほぼ発売されていませんでした。

それ故、この最新2サイクルオイルは、携帯性と経済性に優れた50:1で使え、なんといってもスモークレス!煙りの少なさは特筆物です。煙が少ないのは、マッハマニアには寂しいかもしれません?が、バックミラーに映る後続車に明らかに「煙たい」というゼスチャーをされた経験は誰しもがあると思います(笑)なにせ間違っても喜ばれるものでもありませんし、何より愛車には百害あって一理なしです。
もちろん、あまりオススメしませんが、煙が少ないので、分離給油も残しつつ、「お守り」代わりに100:1位で使用する事だってできます。それに50:1で使えるって事は単純に今までの半分以下の量でいいって事なので、オイルをバカ食らいするマッハには有難い話です。
それに、このオイルは「混合専用」ですので、ガソリンとの攪拌性は驚く物がありますし、保管性も私のKHで半年間、しかも条件の悪い春から秋までマッタク使用せずに保管していた混合ガソリンでも問題などなく実証済みですので、大切な愛車に安心して使用して頂けると思います。

50:1と20:1では爆発力も違うのか、明らかに体感できる程吹け上がりが良くなりますし、プラグも明らかにかぶり難くくなります。
50:1でも焼きつかないこのオイル、もう分離給油には戻れなくなるかもしれません。
現に私はこのオイルで2年走っています、WPC加工との相乗効果かもしれませんが、一回もプラグなんてカブった事がありませんし、焼き付きを恐れて回さない2サイクルエンジンなんて、なんの意味もありませんから・・・
ぜひ一度、環境にも優しく??愛車にも優しい50:1の気持ちのいい吹けを味わってみませんか?

 

 

携帯容器の方も、「どんだけ入れたらええねん!」に対応する為、満タンでキッチリ一本となる300ccに拘りました。ツーリングなどでは半分を目安に給油すれば、二回分ですし、KHなどミドルマッハには、テールカウル内の車載工具置きにピッタリと治まるサイズです。
よく昔、私も醤油のペットボトルなどでオイル容器として代用していた時、やはり僅かですがオイルが漏れ、テールカウル内が漏れたオイルでベトベトになった記憶があるので、コストを度外視し、フタの内側に漏れ止めのフタを内蔵した二重構造としました。

 

 

それと、やはり見た目も重要ですので、あえてレトロなブリキ仕上げにしております。
せっかくの鉄馬もチープなプラスチック容器では雰囲気が台無しですもんね・・・
また、純正の工具固定バンドを失われておられる方がほとんどですが、PMC製のリプロ品が使用できますので、ご安心下さい。

 

 

今後、純正のオイルポンプを外した所のメクラ蓋も発売予定です。現在、自分のKHでテスト中ですが、オイル漏れ等の結果が良好なら、量産予定ですのでしばらくお待ち下さいませ。
また、このオイルでも十分すぎる程の性能ですが、これよりもっと高性能な100%化学合成レーシングスペシャルもございますので、お気軽にご相談下さいませ。

 

 

トライシクル特製 50:1 混合専用2サイクルエンジンオイル

1リットル 税込み2592円

100%化学合成 レーシングスペシャル

1リットル 税込み3888円

トライシクルオリジナル 300ccブリキオイル缶

税込み1944円

PMC製 ツールバンド

税込み 972円

 

 

 

 

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