兵庫県加古川市のガレージ トライシクルのブログです Archive | KH500/400/250/125/90

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KH250 ブレンボラグビーキャリパーの効き具合。

念願のKH用ボルトオンブレーキ強化キットが完成しました。
反響の大きさに驚いております。
特に多かった「どれくらい効きますか?」と言う質問なのですが、客観的な表現が難しいので動画をUPしてみました。
現代のマシンにお乗りの方は???と思いでしょうが、70年代の単車の方なら解って頂けるかと思います。

KH用 ブレンボブレーキキット 競技用

構想から6年・・・念願のKH用完全ボルトオンブレーキキットが完成しました!

 

 

最近のオートバイにお乗りの方には、まず理解できないと思いますが、ディスクブレーキ黎明期のカワサキトリプルは本当に恐ろしい程ブレーキが効きません・・・ブレーキをなんとかしょうにも強化パットすらない現状に憂慮していました。

見た目と効きや価格のバランスがとれたブレンボラグビーキャリパーをKH250、400に完全ボルトオンで装着する為、スポーク逃げ加工済みキャリパー、専用サポート、ステンレスオフセットスペーサー、取り付けボルト、アールズステンメッシュホース、ステンバンジョーボルトをセット致しました。
ホースは純正3WAYジョイントまででとしましたので、ハンドル高さを気にせず取り付け可能です。

また、お求め易くなった、ブレーキホース無しキットもご用意致しました。
すでに、メッシュホースなどに交換済みのお客様や、安価な社外ホースで組んで頂いても制動力は、ほぼ変わりませんので、この機会にぜひブレンボの制動力を手に入れて下さい!
尚、ホースなしキットは、純正のホース&ブレーキパイプのままではご使用頂けません。
現在、社外ホースに変更されている方も、キャリパー側の取り付け部をバンジョータイプに変更し、P1.0のバンジョーボルトとクラッシュワッシャーをご用意下さい。

 

アールズ社製ブレーキホース付きボルトオンキット  税込み99360円(税抜き92000円)
ブレーキホース無し ブレーキキット         税込み78840円(税抜き73000円)

 

当初、限定50台分の予定でしたが、現在キャリパーの入手が困難で、初回10台限定とさせて頂きます。キャリパーが入荷次第順次生産予定ですが、今の所、キャリパーの年内入荷は難しいとの事ですので、お急ぎの方はお早目にご連絡下さいませ。

 

 

対抗2ピストンキャリパーの通称「ラグビーキャリパー」をKHのノーマルディスクとスポークホイールに装着できる様、冶具を制作し、フライス加工いたしました。
キャリパーの肉厚にも十分注意しながら、スポークとのクリアランスが確保できるよう切削しています、切削面は融雪剤等でも腐食しない様、ウレタン塗装を施し万全を期しております。(画像は塗装前です)

 

 

キャリパーサポートにはA2070系ジュラルミン材をマシンニング加工、あえて肉抜きはせず、80年代の無骨なレーサーを意識しデザインしました。もちろん切削後のアルミの腐食対策に白色アルマイト処理を施しております。
取りつけボルトにも拘り、細目ピッチSCM鋼ボルトはもちろんの事、フォーク側にはスズコバルトメッキボルトを、キャリパー側には、黒染めより耐候性のあるブラック三価クロメートメッキボルトを採用、旧車本来の雰囲気を損なわない様に配慮致しました。

 

 

ブレーキホースも現在ではアールズ社を採用するホースメーカーはめっきり少なくなりましたが、あえて「アールズ製」を採用、安価な他社製品でもまず問題ないのでしょうが、やはり私ら世代には「アールズ」の響きは特別なものです・・・
バンジョー等々、アルミ製のフィッティングならもう少し価格も抑える事もできたのでしょうが、どうもチープな外観が・・・やはりステンフィッティングの質感だけはどうしても譲れません。オフセットスペーサーもサビとは無縁のSUS304にて制作しております。

より強力な制動力をお求めの場合、ピストン径が一回り大きいロッキード製2629キャリパー仕様も別途ご用意致しております。価格、納期等お問合せ下さいませ。

 

 

本来の性能を十分に味わって頂く為にも、マスターシリンダーのオーバーホールは必ず行って下さい。純正1/2マスター対応としていますが、ニッシン製の一体型マスターへの交換と3WAYジョイントからマスターシリンダーまでもステンメッシュホースへの交換をお勧めします。

純正のスポークホイール対応ですが、製造より40年以上経った物が殆どです。旧車故、経年変化ならびに車両個体差も相当大きいです、ホイール単体の振れは必ずご確認下さい。
スポークとキャリパーのクリアランスは1.5mm~1mmを基準としております。
クリアランスが1mm以上確保できない場合、スポークの振れ取りを再度行い、クリアランスを規定以上確保できない場合は絶対に使用しないで下さい。

尚、この商品はあくまで「競技専用部品」です。一般公道でのご使用は絶対にお止め下さい。
公道でご使用された場合、当店での責任は一切取れませんのでご了承下さい。
また、ブレーキの取り付けには必ず認証工場で行って下さい。
くれぐれも慎重に取り付け、並びにご使用の程、よろしくお願い致します。

 

KH250 400用 クロームメッキスポークセット

KH250 400 SS400 S2T用 クロームメッキスポーク&ニップル前後1台分セット、高品質な日本製です。

前後1台分セット 80本  定価21380円(税込み)

製造は大手オートバイメーカにも納入実績のある国内工場にて生産しておりますので、安心してご使用頂けます。
当初、やはりサビの問題から、40系ステンレスにて制作予定でしたが、乗り心地や、「折れ」の問題もあり、 スチールに「クロームメッキ」を施す事で、通常のユニクロ&クロメートメッキ仕上げに比べ、各段の耐久性と、対候性を持たせる事ができました。
クロームメッキも国内工場にて施工致しておりますので、海外製のチープなテカテカな輝きではなく、シットリとした艶に仕上がっております。

尚、どうしてもニップルに純正の様な色付が欲しい方は、クロメートメッキ仕上げのニップル仕様も別途ご用意しております。
お気軽にお問合せ下さいませ。

マッハ KHトリプルシリーズ シリンダーフィン再生

マッハシリーズをバラしたことのある方なら解ると思いますが、
固着したシリンダーをケースから抜こうとしても、なかなか抜けてくれません。
抜けないと、どうしても叩きたくなるのが人情ですが、ここはグッとこらえて絶対叩いてはいけません!
なぜなら、トリプルシリーズのシリンダーはいとも簡単に割れてくれます(涙)

もし、貴方がふいにシリンダーを割ってしまったとしても、「破片」は必ず保管しておいて下さい。
何故なら、「TIG溶接」という神業で、復元できるかもしれないからなんです。
TIG 溶接(アルゴン溶接)といっても、オートバイの場合、熱歪みを考慮しながら行わないといけなかったり、棒の素材や電流など、熟練を要します。
そして、割れた破片があれば、なお修復が容易になります。最悪、全く破片がなくとも、「肉盛り」にて形成もできますが、やはりコストがかさみます。

性能的には問題ないとしても、空冷エンジンのフィン欠けは見てていい物ではありません。
それなりのコストと時間はかかりますが、このように、ほとんど修復した跡が解らない位に修復も可能ですので、
くれぐれも、破片を捨てず、残しておいて下さいね。

 

コレは、破片をなくしたお客様の修正の様子です。
まずは、割れた部分を溶接し易いようにカットし、同じような素材のアルミ片を同じ角度にカットし合わせます。

 

そして、点付けをして位置決めををします。

その後、歪ませない様に細心の注意を払いながら本付けします。
いかに熱を逃がすかも大切ですね。

ス穴が出ない様に電流を調節し、この後、入念にリューターで研磨して形成していきます。

組み込んでしまえば、修正したかどうかは、全くと言っていいほど解らなくなりました。
やはり割れのないシリンダーはええもんですね。

KHのスイングアーム

KHのスイングアームは画像のように、旧式の砲金ブッシュで支持されています。
動きがいい訳がありません・・・

Z系でも初期のRSはブッシング支持ですが、A4かD1辺りからニードルベアリング支持に改良されています。
もちろん今頃のオートバイは、ほぼニードルベアリングで支持されています。
要はシャフトを「面」で支えるか「線」で支えるかの違いなのですが、今更ここだけベアリング化したからといって、劇的に路面追従性が上がる訳ではないでしょうが、ビ〇ーパンツよろしく「下着のオシャレ」感覚で造ってみたら、自分でもビックリするほど旋回性能が上がっているじゃ~あ~りませんか。
おそらく、一緒に交換したリアサスのおかげかもしれませんが、明らかに「サスが動く」んです!

「当時物」に拘った、こてこてカスタムも嫌いじゃない私ですが、「見えないオシャレ」も楽しいですよ。

マッハ KH トリプルシリーズの都市伝説?

マッハやKHの話で何故か「真ん中が焼ける」とよく言われます・・・

がっ!しかしである。
私の経験上、何故か3番シリンダー(勝手に右から順に呼んでます本当は1番)ばかり焼き付いています。
この帰国子女のKH400もキッチリ3番シリンダーが焼きついています・・・

マッハ系のシリンダーレイアウトだけを見ると、やはり真ん中のシリンダーの冷却効率が悪く見えますが、適正なピストンクリアランスとキチンとしたオイル管理をしていれば、そうそう焼きつくという事はありません。

では何故3番ばかり焼けるのか??
それは、単純にオイルポンプから「遠い」事に尽きます・・・
どうしてもデリバリパイプも長くなり、油圧の低下やポンプワッシャーからのエア噛みなども疑われます。

また、純正オイルポンプの信頼性が低いのもありますが、
タコメーターと共にオイルポンプを駆動している、チープなプラスチック製のギアとシャフトに不具合が出ている車両も多いですね・・・
オイルさえ切らさなければ、そうそう焼きつく物ではないハズなんですが・・・

そうやって永い間にマッハの「都市伝説」として拡散していったのでしょうね・・・
みなさん、くれぐれも「真ん中」ではなく、「3番」に気を使ってあげて下さいね!

マッハ KH トリプルシリーズ共通キックスプリング

カワサキトリプルシリーズ全車種共通キックリターンスプリング。

かねてから純正部品が欠品状態だったトリプル全車種共通のキックリターンスプリングを制作いたしました。
当初、純正よりバネ乗数を上げ、強化品として作る予定でしたが、現在のスプリング用の素材は、当時より格段に良くなっていると製作担当者の方にアドバイスを頂き、高級スプリング素材である、いわゆるピアノ線と呼ばれるSWP鋼にて制作いたしました。
もちろん、某大手メーカー様に納入実績のある国内工場にて企画、生産しておりますので、安心して愛車の心臓部にご使用頂けます。

 

 

* 現在欠品中です。

ギア試作品


「無いなら造る!」
と豪語したものの、いざホンマに作るとなると大変です・・・

まず、図面を引かないと、現物を持って行って「コレ造って!」ってな訳にはいきません・・・
原始人の私は学生時代に「ドリフター」なるもので製図の授業をイヤイヤ受けた位で、図面など描ける訳ありません。
ましてや、今やCAD??とかいう物でないとNC旋盤やMCで制作する事もできません(涙)
でも、持つべき物はお金・・・いえいえ友達です(笑)
友達が三次元測定機??やらCADで図面を引いてくれました。
図面さえできれば、今やそこらへんの鉄工所でもNC旋盤の無い所を探す方が難しいくらいなので、楽勝や!とタカを括っていました。
ところが!何件聞いても「ブローチがないねんな・・・」
と言う共通のお断りのお返事(涙)

「ブローチってなんやねん!!??」

聞けば、真ん中のスプラインを切る刃物だそうで、コイツを買おう物なら、目ん玉が飛び出す程の額なんだそうです・・・
ただでさえ、量産ではなく一点物の試作品扱いなので、コストが・・・Z系みたく、「いくら掛かってもやってくれ!」っていう太っ腹なお客様など、ミドルクラスでは皆無、ましてや中古エンジンにごっそり乗せ換えがほとんどのKHユーザーに一個数数万円などまず無理です・・・

でも、「どうしても新品のギアで乗ってみたい・・・」
もうそれしか頼るところがありません。
誰も買ってくれんでも、試作品くらいはと言う気持ちと
いつか量産する時が来たら、実走テストもせんとアカンし・・・
自分に無理矢理納得する理由を付け、コスト度外視で制作する事に。

あとの熱処理をどうするかとか、ホンマに試行錯誤しながら、なんとか試作品が完成しました。

WPC処理から帰ってきたギアをみてウットリ・・・
ハッと我に返り、変態もついにここまでの領域にきたなと(笑)

早速、私のKHにて実走行テストをしていますが、
まるで現行車のような安心感!思わず目頭が熱くなりました。

KH250 400のシフトフォークについて

KH250に限らず、マッハ系トリプル全車に言えるんですが、バラせば間違いなく4TH&TOPフォークが焼けただれています・・・

恐らく4TH&TOPフォークはケース上部に着く為、オイルの潤滑に問題があるのかもしれません。
もちろんKH250の純正部品はありませんので、新たに作るか、現物を修理して使うしかありません(涙)
さすがにフォークの新造となると、コストがかかり過ぎるので、試作的に特殊溶接による「肉盛り」をして頂きました。

素材との相性や、熱による歪などを考慮しないと、後で使い物にならなくなります。肉盛りの作業には長年の勘と熟練の技術を要します。
肉盛りが完了したら、フライスで修正しますが、やはりこの一連の作業もコストとの兼ね合いが・・・

う~ん・・・Z系みたく、数が読めれば、新造するんやけどね・・・

KH250 400のギア抜けについて

マッハに限らず、750から250まで全てのトリプルシリーズに言える事ですが、マッハらしい走りをすれば、必ずといっていい程ミッションがダメになります・・・
なんせ一番よく使うセカンドがダメになり、コーナーの出口などでパワーをかけると、いきなりエンジンが「ウォ~ン」となり、恐ろしやら、恥ずかしいやら(涙)
シフトミスによるオーバーレブは、ヘタをすると一番最悪な「焼き付き」と言う致命傷を引き起こす可能性が大です・・・
その原因として、クラッチの切れ不良、シフタードラムの摩耗、シフトシャフトの摩耗、リターンスプリングのへたり、シフトフォークの焼け&摩耗当等色々ありますが、やはり一番の原因はドッグの摩耗による嚙み合わせ不良です。

一番目の画像は、私が30年前、究極の負のスパイラルに陥り、挙句の果てには、シフトペダルを左足で常に保持しておかないと走れなくなってしまった時の(笑)摩耗しきったギアです。

シフターフォークの送り量の問題もありますが、パワーがミッションギアに掛かると噛み合わさったギアの部分(ドッグ部)に戻そうそうとする反力が掛かります。

正常な嚙み合わせ状態のドッグなら、問題ないのですが、摩耗により先が丸くなると、余計に抜け易くなり、負のスパイラルに陥ります。中にはドッグをアンダーカットして、逆テーパを付け抜け対策をされている強者もいらっしゃいますが本来、歯車というのは、外側が硬く、中は粘っこくなるよう熱処理されているので、アンダーカットすると、後処理に問題が残ります。

次回へ続く。

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